"Echo Canyon" Art Hirahara

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Art Hiraharaのリーダー作を聴くのは、今年初頭紹介の下記作以来。この時期の紹介なので2022年の作品で、今回も年末には聴いているので、年1枚リリースというペースが出来上がっているということでしょう。
ちなみに2020年2021年の作品は下記のとおり。
前作の紹介時にも書きましたが、このトリオの3人とか2人が入るアルバムが多数出ていて、近作だと
なんかがある。

メンツですが、前作は曲の半分にDonny McCaslinのサックスが入っていたが、本作は純粋にトリオだけでの演奏が収められています。
Art Hirahara(P)、Boris Kozlov(B)、Rudy Royston(Ds)

演奏曲は、Art Hiraharaが6曲, Boris Kozlovが3曲のオリジナルを提供しての全部で9曲。
1.Echo Canyon
2.Ali Blu
3.Aftermath
4.To The Sky
5.Shura
6.Major Waltz
7.The More Things Change
8.Mia ‘Bella
9.Spider’s Dance

テンポとしては、ゆったりめなもので、曲調もおおらかな気配のものが多くを占める。
が、実際の演奏は、美しさをしっかりと保ったまま、テンション高く迫力があるダイナミックなもので、聴いてるこちらもテンションが上がってくる。
なんと言ってもArt Hiraharaのピアノの、力感のある打鍵からのキレの良いフレーズが素晴らしく、アルバムをリリースするごとに磨きがかかってきているような印象。
Rdy Roystonのドラムがそんなピアノに程よく追従していくような塩梅の好サポートをみせる。
こちらも、当初は叩き過ぎな印象だったが、センスの良さにかなり磨きがかかってきているという印象。
そこに出過ぎず抑えるところはしっかり抑えたバッキングが素晴らしい、控えめでありながら存在感のあるBoris Kozlov。
昨年、リーダー作を年間ベストに挙げたが実力は相当高い。
アルバムが出るたびに3者のコンビネーションが緊密に緻密になっており、しっかりと素晴らしさが増してきている。
過去幾多の名ピアノトリオが存在するが、それに比肩しうるだけの実力と魅力とを兼ね備えているといっても過言ではないくらいの存在になってきていると思う。

ベストは5曲めにします。

"Echo Canyon" Art Hirahara (https://www.amazon.co.jp/dp/B0CG2L3CZ1/ )

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