"This" J.D. Allen

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J.D. Allenを聴くのは2019年の作品以来。
これが自分の聴く2枚めのリーダー作ということになるが、調べると(wikiが詳しい https://en.wikipedia.org/wiki/J._D._Allen )1999年からこれが当人としては17枚めで、2011年からは毎年コンスタントにリーダー作を残している。
それまではGregg August, Rudy Roystonにギターを加えたカルテットでのアルバムが多かったようだが、自分が聴いているのはいずれもこの組み合わせではありませんでした。

このアルバムのメンツは以下のとおりで、Electronicsの加入が特筆事項
J.D.Allen(Ts)、Alex Bonney(Electronics)、Gwilym Jones(Ds)

演奏曲は以下のとおりで、すべてJ.D. Allenのオリジナル。
1. This
2. The Revelator
3. Know Dogs Allowed
4. Boom-Bap
5. Beeyondsay
6. Mx. Fairweather
7. The Knight of Swords
8. See It, Say It, Sorted

冒頭、J.D.Allenがバリバリサックスを音数少なく吹き鳴らすなか、Alex BonneyのElectronicsが低音を振り撒いていく。
抽象的でちょっとおどろおどろしさのあるサウンド
冒頭の曲は上述のとおりな感じの曲だが、次の曲からは、ドラムが自由度が相当高いながらもしっかりと叩いているので、だいぶ雰囲気は変わってくる。
もっとも全体の印象としては、骨太なサックスの無伴奏ソロが主体で、そこにドラムがフリー要素満載で絡んでくるようなもの。
このJ.D.Allenの骨太なサックスが聴きどころということになるが、エレクトロニクスがなければ、シンプルなサックスのフリーインプロ三昧と言ったサウンド。
ここにエレクトロニクスが入ることで独特の雰囲気を醸し出している。
アタック音はドラム、鳴り続ける低音とバルス的な高音をエレクトロにクスと、サウンドの役割分担が明確にできている
このエレクトロニクスが要るかと言われると微妙だが、これが昨今いろいろと現れている新しいサウンドを作り出すアイデアであろうから、あまり聴いてないが過去にも、これからも似たような肌触りのサウンドはありそうだし出てきそう。

ベストは4曲めにしましょう

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