Temp(20231223)

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Tempのメンツは以下の通り
伊地知大輔(B)、魚返明未(P)、加藤一平(G)

昨年リリースされたCDは、2022年のベスト3に選ばせてもらいました。
昨年12月と本年4月7月にライブがありまして、7月はゲストが入った構成で、いずれもしっかり堪能しています。

舞台は、左端手前に、加藤のギター、その後ろに定位置から引っ張り出されたピアノ。
ピアノの定位置ちょっと手前にベースという配置で前々回と同様の配置。

定刻を10分程度過ぎたくらいにMCからスタート。
最初の曲が、You Must Believe In Springで、その後は"Temptation" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/490644583.html )からの曲、伊地知のオリジナルが多めという構成。
Tempのおもしろさは、ピアノとベースの美麗なサウンドに過激なギターサウンドが絡むことによる化学反応にあると思うのだが、今回は3者のテンションが一段上がってきたような印象で変幻自在ぶりにも磨きがかかってきたと感じられた。
過去数回のライブでも"Temptation"からの曲を多く演奏しているが、聴くたびに演奏が変化してきているのはわかるが、今回はもの凄さが俄然増してきている感じ。
とくに、加藤のギターソロが、前半音色を変えずにガッツリとした即興を聴かせ、この即興の鬼気迫る凄さもさることながら、後半になるにしたがって徐々に音色に変化をつけてくるような展開が多く、これが見事に格好良い。
そんな加藤のソロが唐突に終わると、そこからピアノでの美麗なテーマの一気に切り替わる展開が、これまた格好良くももの凄い。
バッキングでも延々ギターを弾き続けていたが、これまではボリュームを絞り切ってる場面が多かったが、今回は少しボリュームをあげていた。
加藤の天才性、奇才性、センスの見事さをあらためて認識し、魚返の美しさと過激さを併せ持ちながら急な展開に持ち込んでいく変幻自在なピアノに感嘆し、それをすべてしっかりまとめ上げる伊地知のベースの包容力というtempの凄さをあらためて見せつけられた。
これは聴かないとわからないんだろうなと思う。

1stセットが1時間くらい、2ndセットは本編だけで1時間近く、さらにアンコールに応えてくれてと、たっぷりの演奏を楽しませてもらいました。

次回は3月の予定だそうです。

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