"Dust Settles" Pete Zimmer
Pete Zimmerというドラマーの6枚めのリーダー作になると思いますが、この人は初聴き。
ただし、他のメンツは知ってる名前が並ぶ。
Peter Bernsteinは言わずもかな。
Stacy Dillardは、"Good & Bad Memories" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a60405825.html )
Miki Yamanakaは、"Human Dust Suite" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/479912727.html )
を聴いている。
Yasushi Nakamuraはリーダー作は聴いてないですが、そもそも澤野からの2枚だけしか出ていないよう。
かくいうメンツは以下のとおり。
Pete Zimmer(Ds)、Stacy Dillard(Ts,Ss)、Peter Bernstein(G)、Miki Yamanaka(P)、Yasushi Nakamura(B)
演奏曲は以下のとおり、7曲のオリジナルと、その他3曲という構成。
1. Smooch the Pooch
2. Dust Settles
3. Bush Walked In
4. Speak Low
5. Judgment
6. Idle Moments
7. 504 College Blues
8. Sweet Love of Mine
9. 5 A.M. Blues
10. The Point
最近、Peter Bernsteinが入っているというだけで、そのアルバムのスタイルを類推する先入観ができてしまっています。
よくない気もしますが、このアルバムもその先入観のとおり、4ビートを主体としたオーソドックスなスタイルのジャズ。
Peter BernsteinがStacy Dillardとともにテーマを演奏し、そのままソロになだれ込むような展開が多め
オーソドックスなスタイルとはいえ、ときに激しくときにしとやかに、多彩な表現で存在感をみせる。
ここのところ、表現力の幅の広さに凄味が加わってきているような印象を持ったが..。
Stacy Dillardのサックスの印象は、過去作の文を読んでもハードな演奏というもの。
ここでは、骨太ではあるが渋みの感じられる演奏で、これはこれで格好良い。
4曲めではサブトーンも駆使したしっとりとしたバラードを聴かせ、ちょっと驚く。
ピアノの山中が、ときにちょっとした派手めな振る舞い、バッキングにちょっと癖のあるフレーズを混ぜ込んでみたり、リフにグリッサンドを入れてきてみたりと、そう前面に出てきている感じではないが、気にして聴いているとなかなかおもしろい。
よく跳ねよく歌う中村のベースは、あまり堅すぎない音色で出過ぎないけど良い仕事をしているなと感じさせる。
これがアップテンポの曲ではよく映える
リーダーのPete Zimmerは、昨今のドラマーらしく、自ら派手な立ち回りをして目立つというよりは、シンバルで煽って煽って演奏に勢いがつくよう仕向けているような場面が多いか。
ベストは8曲めにしましょう
"Dust Settles" Pete Zimmer (https://www.amazon.co.jp/dp/B0C8W6ZSW4/ )
この記事へのコメント