"Moonlit" 加藤真亜沙
加藤真亜沙の3枚めのリーダー作。
過去作は以下のとおり。
”Tales from The Trees” (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63894287.html )
これまでは、米国の面々を多数起用した、(おそらく)現地で制作したアルバムだったが、本作は六本木Alfieでのライブを収録したもので、Live at Alfieレーベルからのリリース。
Live at Alfieレーベルは、大林武司さんの"Foresight" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/501265293.html )もそうでした。
ここのところ精力的にアルバムリリースしているんでしょう。
本作のメンツは以下のとおり、中林さんは、リーダー作を聴いてます。
"Graffiti" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a55302703.html )
小田桐さんは、自blogを漁ると参加作が2つでてきました。
加藤真亜沙(P,Vo)、中林薫平(B)、小田桐和寛(Ds)
Guest: KAN(Per)
演奏曲は、"Tales from The Trees"から3曲(武満曲含む)、"Soluna"から3曲と、たぶん新曲が1曲(2)で全部で7曲。
1. Departure
2. Uragami
3. Ishonsho Abe
4. Sol
5. Kinmok-Sailor
6. After the Rain
7. Small Sky 小さな空(武満徹)
クレジット上、加藤にボーカルがつくが、これは大半の曲では歌詞はなくボイスで、ちょうどピアノトリオの4つめの楽器のような役割を担う。
具体的には、ピアノトリオをバックにテーマを歌ったり、ピアノがテーマ的な演奏のときに、それに対抗するフレーズを歌うような感じ。
第4の楽器ではあるがソロは一切取ってはいない。
加藤のピアノはやさしく添えるような左手にきらびやかな右手、紡ぎ出されるフレーズは、最近のピアニストらしい技を効かせた華のある表情を見せ、そこにエレガントな雰囲気を合わせ持ったような印象。
テーマではボイスを被せて表現の幅を拡げるというスタイルで、個性のある表現方法としているのは理解できるし、新しいピアノトリオのあり方の一つという気もする。
聴衆も高反応だが、個人的にはいまいちピンと来ていない気が..。
最後の曲はたぶんアンコールだったと思う(拍手は入ってないので推測)が、曲の後半でここだけはしっかり歌っている。
ベストは3曲めにしましょう
"Moonlit" 加藤真亜沙 (https://www.amazon.co.jp/dp/B0CK7RYZKS/ )
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