"Future Is Now" Chick Corea Elektric Band
2021年に亡くなった(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/480002066.html )Chick Coreaが生前最後にリリースを準備していたもので、2016~2018年の演奏からピックアップした選曲。
最後は、Bernie KirshとDave Wecklが作品に仕上げたよう。
これが遺作になるのか、この後にも演奏を残していたのか、ちょっと気になっている。
Chick Corea Elektric Bandはこのblogを始めた頃には活動終了していたため、紹介しているアルバムはBootlegの以下の3作品のみ
"Live2003" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a36665599.html )
"Live2004" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a36748935.html )
"Kursaal Bern 1986" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/499491589.html )
("To The Stars" (https://www.amazon.co.jp/dp/B00024Z8QU/ )が2004年、このBlogが2005年から)
メンツは一番人気のあった頃の鉄壁の5人
Chick Corea(Kbd)、Eric Marienthal(Sax)、Frank Gambale(G)、John Patitucci(B)、Dave Weckl(Ds)
演奏曲は、新曲はなく過去作からで、The Chick Corea Elektric Bandから1曲(d2-4), Eye of the Beholderから1曲(d1-2), Beneath the Maskから2曲(d1-1,5), Paint The Worldから2曲(d1-3,d2-1), To the Starsから3曲(d1-4,d2-2,3)という内訳で以下の9曲。
Disc 1
1.Charged Particles
2.Trance Dance
3.CTA
4.Jocelyn - The Commander
5.Beneath The Mask
Disc 2
1.Ished
2.Alan Corday
3.Johnny's Landing
4.Got A Match?
上記1986のBootlegが初披露だったので、活動時期は約30年くらいになり、それだけ演者も歳をとっているということになる。
それを考えると、このバンドの持ち味である速くて面倒臭そうなフレーズのユニゾンを難なくこなし、キメもきっちり決めてくる。
さらに、そんな難関を突破したあとのソロも高速フレーズを駆使しパワフルににしっかりと演奏しきっている。
全体的にも往時より迫力のあるサウンドになっているように感じられ、ライブってのもあるが、どれだけ気力体力が充実しているかってだけでも驚く。(でもこの3年後にChick Coreaは鬼籍に入るが..)
Dave Wecklのドラムの軽やかなサウンドにも、深みが加わっているような印象
Frank Gambaleのギターは、当時よりもスウィープピッキングに勢いが増しているように感じられる
選曲は上述のとおり当時のアルバムからのものだけだが、ここではそれが潔いという感想。
もっとも、晩年は懐古的な活動が続いていたのでさもありなんともいえるが..。
リアルタイムで聴いていた頃は、初期のアルバムの曲のほうが断然良いという印象でいたが、
ここでの演奏はいずれの曲もCCEBの曲としてまったく違和感なく、さらに上述のとおり迫力もあり、非常に格好良い演奏としてウハウハと聴きまくっていた。
ベストはDisk1の5曲めにします。
"Future Is Now" Chick Corea Elektric Band (https://www.amazon.co.jp/dp/B0CFV3LZ2J/ )
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