"Owl Song" Ambrose Akinmusire
Ambrose Akinmusireのリーダー作を聴くのは2020年の下記以来。
"On The Tender Spot Of Every Calloused Moment" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/476866430.html )
このあと、2023年にソロ作 "Beauty is Enough" (https://www.amazon.co.jp/dp/B0C5RX234K/ )が
出ていますがこれはスルーしています。
2020年作の前も1作スルーして2017年作 "A Rift in Decorum" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64203893.html ) を聴いているので1枚おきに聴いているパターンになってきています。
本作は、トランペット、ギター、ドラムという変則のトリオ編成で、Bill Frisellが入っているのが特筆です。
Herlin Rileyは大西順子の2009年、2010年の2作でのドラマーでした。
そんなメンツは以下のとおり。
Ambrose Akinmusire(Tp)、Bill Frisell(G)、Herlin Riley(Ds)
演奏曲はすべてAmbrose Akinmusireのオリジナル。
1. Owl Song 1
2. Weighted Corners
3. Flux Fuelings
4. Owl Song 2
5. Grace
6. Mr. Frisell
7. Mr. Riley
8. Henya
空間をたっぷりととった、全体に音数少なめなサウンド
程よくリズム感はあるが、タイトルがフクロウとあるように、ちょっとダークな雰囲気を感じさせるような演奏が並ぶ。
Ambrose Akinmusireの丁寧に丁寧に音を紡いでいくようなトランペットが、闇夜を静かに飛び回ったり、枝の上から周囲をそっと伺っていたりと、フクロウの所作のように聞こえてくるからおもしろい。
Bill Frisellのギターだが個人的な感覚としてはBill Frisellらしくない演奏をしているのが特筆で、どことなく市野元彦さんを聴いているような感覚になるような感じ。
Herlin Rileyのドラムは、前半はリズム感のわかるようなドラミングといった風情だが、徐々にインプロビゼーションの成分が増してきているような感じ。
曲調によっての緩急の絶妙な使い分けが繊細な印象になっているか。
総じて、全体としては難解なジャズって部類になると思うが、いろいろ考えさせられる余地があるので、飽きずにたっぷりどっぷり聴かせてもらいました。
このアルバムの聴き所は、普段と毛色の違うBill Frisellのギターに尽きるというのは言い過ぎか。
ベストは8曲めにします。
"Owl Song" Ambrose Akinmusire (https://www.amazon.co.jp/dp/B0CKTZZHKP/ )
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