"Off-off Broadway Guide To Synergism" Tyshawn Sorey
いま話題のTyshawn Soreyについて、新作が出たところで購入を決め、その前後のタイミングで前作の値段がこなれていたので、こちらも購入。
そうこうしているうちにワンホーンカルテットの本作の中古を見つけて、こちらも買い込んできました。
3枚組でハードル高かったのですが、中古が見つけられたのはラッキーでありました。
これまでの紹介記事は以下のとおり。
"Mesmerism" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/501494813.html )
"Continuing" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/500936536.html )
メンツは、上記作とピアノのAaron Diehlはそのまま、ベースがMatt BrewerでなくRussell Hallという構成。
Russell Hallは初聴きの人のようです。
Tyshawn Sorey(Ds)、Greg Osby(As)、Aaron Diehl(P)、Russell Hall(B)
演奏曲は全部は書き出さないが、Cole Porter, Billy Strayhorn, Thelonius Monk, McCoy Tyner...らの曲が並ぶ。
Disc 1
1. Night and Day 17:15
2. Please Stand By 09:24
3. Chelsea Bridge 11:06
4. Three Little Words 20:00
5. Mob Job 07:18
6. Ask Me Now 11:22
Disc 2
1. Out Of Nowhere 15:20
2. Ashes 12:07
3. Please Stand By 09:43
4. Three Little Words 09:00
5. Jitterbug Waltz 07:47
6. Mob Job 07:09
7. It Could Happen To You 14:39
Disc 3
1. I Remember You 14:23
2. We'll Be Together Again 10:27
3. Contemplation 11:41
4. Out of Nowhere 17:02
5. Solar 09:00
6. Ask Me Now 11:40
選曲のせいもあるだろうが、一聴はゴリゴリのメインストリーム系のジャズという印象。
Greg Osbyの歪成分を含まない、けど勢いのある音でブリブリ吹きまくるサックスが見事に清々しく鳴り響く。
Aaron Diehlはここでは、サックスがフロントになるので、バッキングに徹している場面が多く、バッキングではそう音数も多くない。
そんなバッキングもしっかり聴いていれば、格好良いフレーズ目白押しで侮れない。
もちろん多くの曲でソロもとっているし、ここぞという場面ではかなり攻めた演奏に突入していてごっつりとしたサウンドを聴かせる。
でしゃばり具合いはピアノとベースと対等くらいの印象。
逆の意味でRussell Hallのベースが地味に良い演奏で目立っている
Tyshawn Soreyのドラムはトリオ作よりもインスピレーション重視という印象のドラミングではあるが、繊細で丁寧な音出しであるのは間違いのないところ。
3枚組にしているのは、ライブで捨てがたい演奏が多かったが故なんでしょう
ベストはDisk2 5曲めにします
"Off-off Broadway Guide To Synergism" Tyshawn Sorey (https://www.amazon.co.jp/dp/B0BGY7X6BW/ )
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