"Lovesome Thing" Kurt Rosenwinkel / Geri Allen
Kurt Rosenwinkelの新作は、2012年にGeri Allenと行ったデュオでのライブの発掘音源。
ここのところ、アルバムを出しまくってまして最近2年で4枚のリーダー作。
"Plays Piano" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/485983366.html )
"Chopin Project" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/489626104.html )
"Berlin Baritone" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/498740671.html )
"Undercover" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/500418184.html )
さらに参加作も数作出ているという状況で、これがいつまで続くかうれしいような大変になりそうな戦々恐々
Geri Allenは、Charlie Haden, Paul Motianと演っていた頃のアルバムをいくつか持っているはずだが、その頃もピンときてはおらず、今も全然取り出してきていないので、かなり久々に聴くことになる。
本作のメンツは上記のとおりデュオなので下記2人。
Kurt Rosenwinkel(G)、Geri Allen(P)
演奏曲は、Kurt Rosenwinkel, Geri Allenのオリジナルが各1曲とスタンダード、mcもトラックが割り振られていて演奏としては全部で5曲。
1.A Flower is a Lovesome Thing
2.Embraceable You
3.Introductions (Geri Allen)
4.Simple #2
5.Ruby My Dear
6.Introductions (Kurt Rosenwinkel)
7.Open-Handed Reach
ミディアムスローくらいのテンポで、繊細なタッチでゆったりと丁寧に奏でられるGeri Allenのフレーズが実に美しい。
Kurt Rosenwinkelもそんなジェリのサウンドに感化されたような、丁寧に丁寧に慈愛に満ちたフレーズを重ねてゆく。
優しさと美しさとしみじみ感とに満ちたサウンドが、非常に心地良く心に響いてくる。
言葉にするとこんな程度だが実際に聴けばこのサウンドの凄さ素晴らしさが実感できると思う。
Geri Allenというとちょっとハードめな演奏をする人という刷り込みだが、本作を聴くと、Geri Allenの美意識の高さ、美麗な演奏の素晴らしさにちょっと驚く。
Kurt Rosenwinkelとのアルバム作成を望んでいたらしいが、それが実現していたら存命中に見る目が変わっていたんだろうなと..合掌
ベストは5曲めでしょう
"Lovesome Thing" Kurt Rosenwinkel / Geri Allen (https://www.amazon.co.jp/dp/B0CJKZDZ4H/ )
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