"Most Peculiar" Lage Lund
Lage Lundのリーダー作としては、2019年の下記作以来なので4年ぶりになるのか。
"Terrible Animals" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64789005.html )
ただしこの間にOWL Trioでのアルバムが出ているので、聴くブランクがあったような認識ではありません。
"Arts And Letters" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/482303020.html )
"Life of the Party" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/498145460.html )
本リーダー作ですが、前作同様のカルテット編成だが、ベーシストがLarry GrenadierからMatt Brewerに変わっている。
Lage Lund(G)、Sullivan Fortner(P)、Matt Brewer(B)、Tyshawn Sorey(Ds)
演奏曲はすべてLage Lundのオリジナルで全部で10曲。
1.Cigarettes
2.Trees
3.Circus Island
4.Warsaw
5.Elephants
6.Stone Age
7.Lost In Your Hometown
8.Antarctica
9.Bad Acrobat
10.Horses
曲の体をなしているのかいないのかが分かりづらいような個別にはカオスな演奏を4者それぞれが好き勝手に即興を繰り広げているような感じ。
断片的にある部分だけあるフレーズを奏でる決まりがありそうだが..。
ところが全体をまとめて聴くと、えらく格好良いサウンドになっているところが恐ろしいところ。
各人の演奏について。
これまで聴いてきたTyshawn Soreyは、音色にこだわったドラミングという認識で聴いていたが、ここではこりに凝った複雑なドラミングで、音色もこだわっているこたは感じられるがそれ以上に自由度の高いドラミングで印象が変わった。
Sullivan Fortnerもかなり攻めたフレーズを入れてくるが、これがタッチ強めなもんだからインパクトもあって存在感抜群
Lage Lundのギターも、そんなわけでかなり攻めた演奏をしている場面が多いが、あまり前面で目立つようなところは多くなく、
カオスなサウンドを全体像としてまとめあげる方に注力しているような気もするがそれにしても攻めてる感が強い。
しかし、こんなサウンドを作り上げるのは相当な美意識と構築力とを持ってないとできないんじゃないかと、そこだけでも感嘆するようなサウンド。
大したもんだと思います。
ベストは6曲め
"Most Peculiar" Lage Lund (https://www.amazon.co.jp/dp/B07LD8VFH8/ )
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