"Charm" Rez Abbasi

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正確には、 Naya Baaz というユニットのアルバムで、Rez AbbasiとJosh Feinbergがそのメンツということのようです。
が、わかりにくいので表題はRez Abbasiにしときます。

Rez Abbasiを聴くのは2021年の下記作以来。
それまでが2~3年ごとのペースだったので、これがユニット名がつきますが、通常のペース通りでのリリースと解釈しときます。
前作のイレギュラー具合いとしては、コンセプトがDjango Reinhardt集と曲に焦点をあてていたことが特筆で、本作はメンツとしてイレギュラー的と言うか過去作には登場していなかったシタールが入ってきていることが特筆かと思います。

メンツは、前述のとおりシタールにチェロが入る弦3本という構成
Rez Abbasi(G)、Josh Feinberg(Sitar)、Jennifer Vincent(Cello)、Satoshi Takeishi(Ds)

演奏曲は以下のとおり、子細に確認はしていませんがNaya Baazの両者のオリジナルが並んでいると思います。
1.Introduction I
2.Bekhayal (without A Thought)
3.Bhairavi
4.Chick's Magnet
5.Introduction II
6.No Lack There Of
7.Charm
8.Make It So
9.Introduction III
10.Emancipation
11.Reaching
12.Peony

シタールが入っていることから明らかなように、サウンドのイメージとしてはインド感たっぷりと言い切りましょう。
シタールの音色が聴こえるだけで充分インドだが、そもそもの曲調もインド的なフレーズを基調としたものが大半。
さらに加えてRez Abbasiのギターか奏でるフレーズもインドな気配を感じさせるのはインド系の人なので想定できること。
ただし、大半の曲でドラムがしっかりとしたビートを叩いているので、それがインド臭をだいぶ雲散霧消させていて、コンテンポラリジャズな雰囲気になるところが絶妙なバランス。
全体としては良質なコンテンポラリジャズ的なサウンドに落ち着いているような感じ
演奏に注視すればRez Abbasiの上手さは充分に感じられるし、Jennifer VincentのCelloは、あまり目立ってはいないが、そこに耳を安定の中低音を奏でている
それにつけてもシタールの響きの支配的なことよ

ベストは6曲めにしましょう

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