"Dreaming High" Pedro Martins

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Pedro Martinsの2013年の18歳のときにリリースしたアルバムを聴くことができたのでその紹介。
Pedro Martinsの存在は、2017年のKurt Rosenwinkelの"Caipi" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64023568.html )で、その存在を意識下のだが、自blogを漁ると、2014年のFrederico Heliodoroのリーダー作 "DOIS MUNDOS" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62971060.html )に入ってました。(すっかり忘れてました ... (恥))
このアルバムを初めて聴いたときの衝撃はいまだに覚えています。

本作ですが、Kurt Rosenwinkelの"Caipi"でその存在を意識した際に、他のアルバムを漁っていて存在は知っていたのですが、CDは全然見つからずに聴くことを諦めていたもの。
8年経ってようやく聴くことができました。

メンツは、"DOIS MUNDOS"にも入っていたFelipe Viegasに、Paula Santoroの大好きなアルバム"Mar Do Meu Mundo"でドラムを叩いていたKiko Freitas、同じくこのアルバムに入っていた Daniel Santiago は、本作のプロデュースとのこと。
2023年にPedro Martinsと双頭作 "Movement" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/501494845.html )を作っています。
Pedro Martins(G)、Felipe Viegas(P)、Josué Lopez(Ts)、André Vasconcellos(B)、Alex Buck(Ds)
Kiko Freitas(Ds:4,7)、Daniel Santiago(G:3,6,8)

演奏曲は下記10曲ですが、作者は調べられませんでした。
1. Anos Luz (Light Years)
2. Caminhos (Pathways)
3. Nas Nuvens (In The Clouds)
4. Ciclo Da Vida (Life Cycle)
5. Para O Amor Que Ficou
6. (For Love That Lasts)
7. Sonhando Alto (Dreaming High)
8. Terra Prometida (Promised Land)
9. Viagem Ao Rio (Trip To Rio)
10. Viva O Hermeto (Cheers To Hermeto)

"Caipi"で聴かれるような印象をそこはかとなく感じさせるようなコンテンポラリなサウンドが中心。
こちらはサックスが入るので、表層的な音の雰囲気は異なるが、曲の展開とか構成とかが"Caipi"の曲にあったものに近いところが感じられる。
それとは逆にブラジルな雰囲気はほとんど感じられない。
とくに、独特な和音使い、サンバに近いようなリズムとか、そういうテイストはほぼ皆無。
Pedro Martins自身のギターも、全ての曲でとは言わないが、いかにもKurt Rosenwinkelな音色でのソロを披露したり、いかにもKurt Rosenwinkelなフレーズを混ぜ込んだソロを披露したりと、Kurt Rosenwinkelの影響が大きいことを如実に感じさせる。
もっとも完全一致するようなことはさすがに、…ちょっとはあったか…w
このアルバムを聴いていると、Kurt Rosenwinkelがこのセンスを気に入って"Caipi"に取り込んでいることがよく理解できる

ベストは5曲めにしましょう

"Dreaming High" Pedro Martins (https://www.amazon.co.jp/dp/B00DSRIEUA/ )

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