"Tell the Birds I Said Hello: The Music of Herbie Nichols" Ben Allison
Ben Allisonのリーダー作をリーダー作として聴くのは、2008年,2010年の下記作品以来。
"Little Things Run The World" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a52964469.html )
"Think Free" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a59029629.html )
本作と同じメンツでアルバムが過去に3枚(2018年,2019年,2022年)出ています。
このうち、2019年,2022年の2作を聴いています。
どうやら3者共作というのが正解のようだが、ジャケの最初の記名が異なっていて、紹介はその最初の人に名前になってます、(本作も)、
"Quiet Revolution" (https://www.amazon.co.jp/dp/B07GJJKWD6 )
"Somewhere Else" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/471318363.html )
"Healing Power" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/491998448.html )
"Somewhere Else"はWest Side Story集、"Healing Power"はCarla Bley曲集だったが、本作はHerbie Nichols曲集。
もしかしたらこの後も、同じメンツで、作曲者等なんらかのテーマでの曲を集めたアルバムが出てくるんじゃないかと推測。
メンツは上述のとおり、以下の3人。
Ted Nash(Ts)、Steve Cardenas(G)、Ben Allison(B)
演奏曲も上述しているとおり、Herbie Nicholsの曲だが、これまで未発表だったものを集めているよう。
1 She Insists
2 The Afterbeat
3 Tell the Birds I Said Hello
4 Enrapture
5 Swan Song
6 Van Allen Belt
7 Games and Codes
8 That Moanin' Blues
8ビート多めのちょっとクセはあるが美しい旋律の曲が並ぶ。
ドラムレスなので全体に端正な響きというか穏やかな響きになっており、それがサウンドの個性に繋がっている印象。
サックスがテーマをとり、曲によってギターが同じフレーズを重ねていくような曲構成で、
Ted Nashの濁り感のないきれいな音色での流暢なサックスの響きが心地良く、これが態勢な印象の主体になるような感じ。
Ben Allisonがバッキングもソロも終始美旋律を奏で続けており、これが実は侮れないほどにメロディアスで、ベースだけ追っててもおもしろい演奏を楽しめるような感じ。
個人的には、なんだかんだギターサウンドにひっぱられるところがあるが、そのSteve Cardenasのギターも美しくも流暢な演奏が主体で満足度が高い。
サックスソロとかの裏にまわると控えめな演奏に徹し、ソロになるとより饒舌に美しい演奏が繰り広げられる。
温度感が高いとは言えないが低過ぎないところで、良い雰囲気の演奏を楽しめるのがこのユニットの真骨頂だと思うが、よりおだやかめな曲のほうがよりその魅力が引き出されているんじゃないかと思う。
ベストは4曲めにします。
"Tell the Birds I Said Hello: The Music of Herbie Nichols" Ben Allison (https://www.amazon.co.jp/dp/B0CQJTLS5W )
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