"Lados B" Daniel Villarreal

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Daniel Villarrealというパナマ出身のドラマーのリーダー作で、個人的にはこれが初聴き。
本作は、2023年の年間ベスト大会(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/502185947.html )で村上マスターが挙げていたもの(https://notrunks.jp/article/2023年-私のお気に入り-or-best/)で、Jeff Parkerを推していました。
ちょっと遅れて聴く機会をいただきましたのでその紹介です。

メンツは、ギタートリオが基本で、1曲だけピアノが入ります。
Daniel Villarreal(Ds,Per)、Jeff Parker(G)、Anna Butterss(B)
Neal Francis(P:6)

演奏曲は、すべて3者の共作になっているようです。
1. Traveling With
2. Sunset Cliffs
3. Republic
4. Chicali Outpost
5. Bring It
6. Salute
7. Daytime Nighttime
8. Things Can Be Calm
9. Rug Motif

曲によりパターンは変わってくるが、曲ごとのBPMはあまり変わらずちょっとゆったりめなテンポで、クールな雰囲気を感じさせるが力強くノリの良いリズムがミニマル的に押し寄せてくる。
これが迫力ある支配的なサウンド構成という感じ。
そのリズムは、シンプルにビートを刻むがグルーブ感のあるドラムと、格好良いパターンを重くはないがしっかりとした低音で響かせるベース。
そんなリズムを従えた上でギターが奔放に即興を繰り広げる。
Jeff Parkerは、本作での演奏をどっかのインタビューでオーガニックという表現をしているらしいが、素朴な感じだけどシンプルではなく、不協和音を程よく加味したちょっとルーズな雰囲気のサウンドが非常に心地良い。
上述のクレジットのように、基本はギタートリオではあるがサウンドの印象としてはベースとドラムによるリズムが主体。
6曲めでピアノが入るが、これはエレピで、音の厚みがもう少し欲しかったんじゃないかと推測。

ベストは、3曲めでしょう

"Lados B" Daniel Villarreal (https://www.amazon.co.jp/dp/B0CFTNFSZT/ )

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