"Electric Miles 2" Charles Pillow
Charles PillowのエレクトリックマイルスをBigBandで演奏するシリーズの2作め。
前作の紹介は下記のとおりですが、こちらはあまり良い印象の文章を書いていません。
"Electric Miles" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64584822.html )
聴きどころをうまく掴めていなかったのが要因だと、こちらの作品を聴いたところであらためて認識しているような次第。
2作めがリリースされるくらいなので巷では高評価にて受け入れられているんでしょう。
自分の聴く耳の弱さを認識させられます。
メンツは、本作のcreditは見つからなかったので、前作のものを転記しときます。大差ないと思います(雑)
Charles Pillow(As,Ss,Fl)、Colin Gordon(As,Ss,Fl)、Luke Norris(Ts,Cl)、CJ Ziarniak(Ts)、Karl Stabnau(Bcl)
Michael Davis(Tb)、Abe Nouri(Tb)、Jack Courtright(Tb)、Gabe Ramos(Tb)
Tony Kadleck(Tp)、Charlie Carr(Tp)、Clay Jenkins(Tp)、Tim Hagans(Tp)
Julian Garvue(P)、Chuck Bergeron(B)、Mike Forfia(B:4,6)、Jared Schonig(Ds)
David Liebman(Ss)
演奏曲は以下のとおり。タイトル通りElectric Milesな曲が並びます。
1 Agarta
2 Great Expectations
3 Shhh/Peaceful
4 Willie Nelson
5 It's About That Time
6 Rated X
7 Yaphet
大雑把な印象としては、前作と大きく違わず、カオティックなマイルスサウンドを端正なサウンドで表現しているというコンセプトには変わりない。
元の演奏が、混沌としたサウンド(というよりリズム)を勢いで聴いてしまうようなところがあると思っているが、こちらは曲を聴くというスタンスをしっかり保ったうえで楽しむことができるのが肝で、それを前提にして聴き進めばすこぶる格好良いサウンドでありました
前作の文ではあまり良いことを書いていないのは、この前提を認識していなかったからにほかなりません(反省)
元々の曲(演奏)がテーマの旋律というよりリズムが主体であるが故にここでもリズムが前面に出てはいて、ビッグハンドの真骨頂である管楽器のアンサンブルがメインという感じではない。
その代わり、管楽器でのソロの即興がかなりがっつりとした演奏で、端正でありながらハードなリズムを背景に、そんな即興を聴いているのが非常に心地良く、ここも大いなる聴きどころになっている
前作含めこのアルバムは、エレクトリックマイルスの(あくまでも)曲を素材にして、その再現ではなく曲も良いという違う解釈を聴かせるということを前提に聴けば、これは見事に格好良いと。そういうことでありました。
先入観はいけないですね
ベストは1曲めにしましょう
"Electric Miles 2" Charles Pillow (https://www.amazon.co.jp/dp/B0CBQFN5T8/ )
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