"Fairway" Efreydut

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ライブも含めて聴いている頻度がとても高い永武幹子が、大村亘とともにニューヨークに渡り録音してきたアルバム。
この Efreydutというユニットは、永武, 大村の2人らしいが、ここにゲストにKanoa Mendenhallを迎えて、本作はトリオ編成になっている。
Kanoa Mendenhallについて宣伝文には、Joel RossやAaron Parksと共演と書かれているが、自blogを漁ると、2020年のJoel Rossのアルバムだけが引っかかりました。

永武幹子(P)、大村亘(Ds,Tabla)、Kanoa Mendenhall(B)

演奏曲は、大村が5曲(1,2,6,8,10), 永武が3曲(3,4,7), 3人の共作が1曲(5)に、William Waltan(9)で全部で10曲
01.Savichara
02.Accismus
03.Le Petit Prince
04.Glow
05.Whispering Clouds / Nimbus
06.Petrichor
07.Not Sure
08.Melt Dough
09.Touch Her Soft Lips And Part
10.Liquidity

選んでいる曲の曲調にもよると思うが、これまで聴いてきた永武のサウンドに比べて、より端正で美麗なサウンドになっているという印象。
全体に、これまで聴いてきた演奏より幾分ピアノのタッチを抑えめにして、ピアノだけが前面に出ていかないよう配慮しているところもあるか..。
と感じたのは、とくにベースが前面に出てくる場面が印象的で、Kanoa Mendenhallの奏でるフレーズがかなりメロディアスでそれをしっかりフィーチャしたいという意図もあったんでしょう。
もちろん大村の演奏もしっかり聴かせていて、特にTablaでの演奏は良い演奏を聴かせる場面が多い印象。
6曲めとか実に見事
上述のとおり Efreydutは永武大村のデュオユニットらしいが、ここではしっかり3者対等のピアノトリオとしてのサウンドを聴かせている。
共作となっている5曲めは3者のインプロでしょう、幽玄さが目立つような抽象的なサウンド。

ベストは8曲めにします。

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