"Cloudward" Mary Halvorson
Mary Halvorsonはけっこうな多作家で、全部買ってると大変なことになりそうなのですが、いくつかは聴かせてもらい、いくつかは買って聴いて、いくつかは聴き逃しています。
近作は以下の通り。
"Amaryllis" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/490644617.html )
"Belladonna" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/490644642.html )
この前作は弦楽器が入ったもので、2枚で若干そのメンツ編成が変わっていました。
本作のメンツは、"Amaryllis"から弦楽器のメンバーを抜いた編成ということになります。
Mary Halvorson(G)、Patricia Brennan(Vib)、Nick Dunston(B)、Tomas Fujiwara(Ds)、
Jacob Garchik(Tb)、Adam O'Farrill(Tp)
演奏曲はすべてMary Halvorsonのオリジナルで全部で8曲。
1.The Gate
2.The Tower
3.Collapsing Mouth
4.Unscrolling
5.Desiderata
6.Incarnadine
7.Tailhead
8.Ultramarine
旋律は把握できるが拍がさっぱりわからなかったり、リズムパターンは判別できるが旋律が把握しにくかったりと、難易度の高そうな曲が並ぶ。
ただし、いずれも聴いてる身としては、曲の骨格は判別できるので、そう難しく考えなくても楽しめる
音のイメージとしては、管楽器とヴィブラフォンが前面に出て印象としてもこの3者が支配的。
ギターが前面に出てくる場面は少ないが、それでもMary Halvorsonのあの空間を歪ませるようなギターサウンドが要所でギュィンと入り込むことで、独特な空気感が一気に噴出する。
なんだかんだで、このサウンドのインパクトは強大で、前述のとおりギターの登場頻度はそう高くないにもかかわらず、その存在感は大きく、このサウンドが出てくるだけで、これがMary Halvorsonの曲であることを強く認識させられる。
曲とは関係ないが、このジャケは吉本章紘の"64 Charlesgate" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/494358110.html )と酷似してて、同じ場所のような違うような...
こちらのジャケはちょっと加工してますが..。
ベストは3曲めでしょう。
"Cloudward" Mary Halvorson (https://www.amazon.co.jp/dp/B0CMDJS4QG/ )
この記事へのコメント