"Acrobats" Jo Lawry

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Jo Lawryというシンガーのリーダー作だが、本作はメンツを見てリリース前から聴きたいと思っていたが購入には至らず、ようやく聴く機会を得られました。
お目当てのメンツは、Linda May Han Ohで、シンプルな楽器構成でどれだけの演奏を聴かせてくれるかが興味津々。
ドラムのAllison Millerは、初聴きのよう。
主役のJo Lawryはオーストラリア出身で、Stingのツアーのバックアップ・シンガーとして2009年頃から2015年頃まで一緒にツアーを周っていたんだそう。
Stingのデュエット集にも参加していました!
ちなみに、夫はサックス奏者のWill Vinson。

メンツは、ベース、ドラムを伴奏にした歌唱ということで以下のとおり。
Jo Lawry(Vo)、Linda May Han Oh(B)、Allison Miller(Ds)

演奏曲は以下のとおりで、ちゃんと調べられなかったが、オリジナルはなくスタンダード(Cole Porterが多め)がほとんどということのよう。
01.Travelling Light
02.Acrobats
03.Taking A Chance On Love
04.You're The Top
05.Deed I Do
06.You're The Voice
07.Takes Two To Tango
08.317 East 32nd Street
09.My Time Of Day / I've Never Been In Love Before
10.If I Were A Bell

クレジットのとおりベースとドラムを伴奏として従えた歌唱が中心の作品。
ジャンルとしてはポップスの範疇に入るとは思うが、スキャットで歌う曲があったり即興の要素もしっかり含まれているような感じ。
本盤を聴いている主目的も含め、なんといってもLinda May Han Ohのベースが秀逸。
終始、メロディアスなフレーズでのバッキングという感じの演奏をし続けていて、太いけれど柔らかな音色が女声とよくマッチしていて実に見事。
ドラムも、音の空間を生かしながら、歌唱とベースとがしっかり映えるよう音数少なめでありながら存在感のあるドラミングで応えている。
Jo Lawryの歌唱は、ジャケットデザインのように、そんな音空間を自由に舞っているような印象を持たせるもので、声音も個人的には好きな範疇に入る。
全体にシンプルでありながら、歌唱もさることながらベースが見事で、いずれもしっかり聴かせるクオリティの高いサウンドを楽しむことができる。

ベストは3曲めにしましょう。

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