"Solo" Vijay Iyer
Vijay Iyerの旧作を聴く機会をいただきましたのでその紹介。
Vijay Iyerは2010年前後にACTレーベルから、丸とか三角とかのデザインのジャケの作品をいくつか発表していました。
"Historicity" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a58747928.html )
"Accelerando" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61295336.html )
今回聴かせてもらったのが2010年,2011年の作品であります。
もう1作は下記で2011年の作品、近日紹介予定
"Tirtha" (https://www.amazon.co.jp/dp/B004URCHL4/ )
このあと、2015年にECMレーベルからアルバムを出すようになります。
ということで本作は2010年のソロ作です。
Vijay Iyer(P)
演奏曲はVijay Iyerのオリジナルが5曲に、Michael Jackson, Thelonious Monk, Jimmy Van Heusen, Duke Ellington, Steve Colemanで全部で11曲
01 human nature
02 epistrophy
03 darn that dream
04 black & tan fantasy
05 prelude: heartpiece
06 autoscopy
07 patterns
08 desiring
09 games
10 fleurette africaine
11 one for blount
左手で奏でる低音のリズムが、タッチが強いわけではないが力強く響く伴奏を饒舌に奏でる。
さらにそこに主旋律も中音域を多用したもので、しかも単音より和音で奏でる場面が多め。
手が何本あるかといぶかしるくらい手数の多い演奏。
とくに1曲めのドラマチックな展開は見事
中程の曲はフリーインプロかそれに類する抽象度の高いサウンドで、後半になるとほっこり系の曲が増えていって締め括られる。
全体の印象は、上述のとおり低音のよく効いた饒舌なピアノ
Vijay Iyerの粒立ちは良いが堅過ぎないピアノサウンドで奏でられるとノリの良さが際立ってくるようで、聴いていて非常に心地良い。
ベストは10曲め
"Solo" Vijay Iyer (https://www.amazon.co.jp/dp/B003RECFR2/ )
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