"Gifts" Dave Douglas

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Dave Douglasは独自のレーベル(https://www.greenleafmusic.com/store/dave-douglas/ )を持ってるから以前から多作で全部は聴いていません。
近作の紹介は、2017年の "Brazen Heart Live at Jazz Standard Saturday" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64217573.html )と、2020年の "Dizzy Atmosphere" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/477239582.html )、さらに先日遅れて聴いた2022年の "Songs of Ascent: Book1" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/503450896.html )。
本作が、2024年の最新作で、2022年の作品はこれを聴いた後に探し出したもの。

メンツは2管だが変則的な編成のカルテット
Dave Douglas(Tp)、Rafiq Bhatia(G)、James Brandon Lewis(Sax)、Ian Chang(Ds)

演奏曲は、Bill Strayhornが4曲(3,4,5,6)とDave Douglasのオリジナルが6曲という構成
01.Gifts
02.Kind of Teal
03.Take The A Train
04.Rain Check
05.Blood Count
06.Day Dream
07.Seven Years Ago
08.Small Bar
09.Third Dream
10.Goodbyes

全体にゆったりめでモーダルな曲調という印象
Rafiq Bhatiaのギターがギターらしい表現の幅をたっぷりと使っての演奏で、低音使いのベース的な役回りから、ギターらしいリズムにあたるフレーズを奏でたり、ときにエフェクトをかけたりもある抽象的なサウンドなど。
もちろんソロとそれに類するパート含め、前面に出てくる場面もたっぷりと用意されている。
ドラムのIan Changは空間を緩めに埋めてゆくような感じに打音を散りばめる
そこに、まさに冴え冴えしい という語がよく似合う2管がのっかってくるという構図
とくにこの両名の、饒舌でありながらごっつり骨太なサウンドがドスを効かせたような迫力あるサウンドがかなりのインパクト。
Dave Douglasってもう少しクールなサウンドのような印象だったので、もしかしたらJames Brandon Lewisの迫力に気押されて、力感のあるサウンドになっちゃっているのかとも勘ぐるくらい。
バッキングがサラりとした感じのものなので、(相対的にそう聴こえるのかもしれないが)よりその迫力が際立っているようなこともあるかもしれない。
その効果を狙ってベースでなくギターを起用している可能性も。

ベストは3曲めでしょう。

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