"Echoes Of The Inner Prophet" Melissa Aldana

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Melissa Aldanaという女性サックス奏者のリーダー作で、これがBlueNoteからの2作めになります。
前作は2022年の下記
彼女の参加アルバムは、Jure Puklのリーダー作で聴いてまして、当初はゲストで1曲参加だったのですが、年を追うごとに参加曲数が増えてってまして、実力を認められていったことがうかがえます。

メンツはギター入りのQuintetですが、前作からピアノが変わっただけという面容ですが、そのメンツが凄い。
もっとも、ベーシスト、ドラマーは前作でしか聴いたことのない人ですが...
Melissa Aldana(Ts)、Lage Lund(G)、Fabian Almazan(P)、Pablo Menares(B)、Kush Abadey(Ds)

演奏曲はMelissa Aldanaのオリジナルだけで全部で8曲で、1曲めはWayne Shorterオマージュとのこと。
1. Echoes of the Inner Prophet
2. Unconscious Whispers
3. A Story
4. The Solitary Seeker
5. Ritual
6. A Purpose
7. Cone of Silence
8. I Know You Know

ミドルテンポくらいの非4ビート曲で、複雑なリズムと拍を感じさせる凝ったつくりの曲が多めの印象。
力強い音色で優しいおだやかなフレーズを奏でるMelissa Aldanaのサックスが女性的に美しく素晴らしい。
ピアノがFabian Almazanだが、彼の独自性を発揮しているというよりは、サックスに寄り添うような演奏が基本で、キラキラした効果音的な音使いが印象的
が、ときにハッとさせられるような攻めたフレーズを入れてくるところが心憎い
Lage Lundのギターもピアノ同様寄り添う系の演奏を主体にしており、全体的に個々人の演奏を聴かせるというよりは全体の調和のとれたサウンドを楽しませるようなスタイルという感じでセンスの良さが感じられる
それでいて、個々人の演奏に不足感不満足感を感じるものがないのは、それだけそ各人の演奏が際立って良いからでしょう。
おおざっぱには、Chris Potterのアルバムが好きなら、このアルバムの満足度は高いんじゃないかと思う。

ベストは6曲めでしょう。

"Echoes Of The Inner Prophet" Melissa Aldana (https://www.amazon.co.jp/dp/B0CVJY56JM/ )

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