"San Francisco 2022" Chris Potter
Chris Potterの2022年のライブ音源。
おそらく2023年リリースの下記作の前後に行ったライブということでリハーサル的な意味合いがあった可能性と、アルバムのリリースライブのような位置づけだったように予測するが、いずれにしてもアルバムの内容に似た雰囲気の演奏が聴ける可能性が高いと思いつつの購入でありました。
"Live At The Village Vanguard" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/499174050.html )
メンツは、上記作からベースとドラムが変わっているが楽器構成は同じで以下のとおり。
Chris Potter(Ts,Ss)、Craig Taborn(P)、Dave Holland(B)、Eric Harland(Ds)
演奏曲は、"unspoken","Moving In","The Sirens",Dave Hollandのリーダー作"Good Hope"等過去作から持ってきたものに、"Eagle's Point" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/503365079.html )に入る曲も入れて全部で7曲、最初のIntroductionはMC。
Disc 1
1.Introduction
2.Sky
3.Other Plans
4.Seven Eleven
Disc 2
1.Freeee
2.The Sirens
3.Good Hope
4.Pelog
非4ビートだったり、変拍子だったりと攻めた選曲なのは、個人的にChris Potterに期待したサウンドなので、それだけで満足度は高い。
そのChris Potterは変拍子を変拍子と感じさせないメロディアスな演奏がいつにも増してエモーショナルな印象
Craig Tabornは、ずっとアコピを弾いていて、正統的なバッキングの場面とちょっとフリーめな攻めたアプローチを加味する場面とが、曲によって振り分けられる。
が、ソロというかフロントに立つ時間がサックスとは雲泥の差であることと、ピアノがあまり大きな音で録れていないのとで、全体にピアノの存在感は控えめな印象。
ドラムのEric Harlandが全体を気持ちよく煽ってくるので、さらにテンションのあがるサウンドに仕立てている
全体としても、前述の正規盤に比べてテンション高めの演奏が楽しめるので、個人的にこちらのほうが好きであるが、それがメンバーの違いではなくコンセプトの違いなんだろうなとは思っている。
ベストはDisc2の5曲めでしょう。
"San Francisco 2022" Chris Potter
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