"London,UK 2023" Brad Mehldau

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Brad Mehldauの2023年9月に行われたコンサートの実況盤ということで、これはBootlegです。
現在リリースされている最新盤が、ソロ作の下記2作になる。
本作はDisc1がその後に正式リリースされることになるであろう「14 Reveries」という組曲。
Disc2は、"Suite: April 2020" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/478348630.html )というコロナ禍に録音されたアルバムからの曲を前半(~11)に据えて、後半は、Radiohead, Beatles, Neil Young, Wes Montgomery等とスタンダードが並ぶ。
この非Jazzの名曲を取り上げるのはBrad Mehldauのオハコなので、ライブでこれを演らないと聴衆には不満が残るような気がする、
実は、生Brad Mehldauって聴いたことはないのだが..(汗

本作はソロです。
Brad Mehldau(P)

演奏曲は上記記載のとおりで、2枚にわたって全部で23曲トラック並ぶ。
Disc1
1.Reverie 1
2.Reverie 2
3.Reverie 3
4.Reverie 4
5.Reverie 5
6.Reverie 6
7.Reverie 7
8.Reverie 8
9.Reverie 9
10.Reverie 10
11.Reverie 11
12.Reverie 12
13.Reverie 13
14.Reverie 14
Disc2
1.Introduction to Suite: April 2020
2.Waking Up
3.Stepping Outside
4.Keeping Distance
5.Talk
6.Stopping, Listening, Hearing
7.Remembering Before All This
8.Uncertainty
9.Talk
10.The Day Moves By
11.Waiting
12.Optimistic
13.If I Needed Someone
14.Don't Let It Bring You Down
15.Golden Slumbers
16.Here's That Rainy Day
17.Maybe I'm Amazed
18.It's Alright With Me
19.Cry Me A River

Disc1は、"14 Reveries"と題された組曲で、たぶん曲によって右手左手は変わると思うが、片手はアルペジオ的なフレーズを奏で、逆の手でシンプルなフレーズを 紡いでいくような感じで進行していく。
ただ、そのフレーズがひたすら美しいところが白眉で、重苦しい雰囲気は一切なくコケティッシュだったりほんわかするような曲調だったりが多く、癒し感すらも感じられるような作品。
最初にMC、拍手が入り、そこから一気にすべて弾ききって拍手がなるところで、Disc1は修了。
Disc2は、前半の”Suite: April 2020”では、最初にMCを入れ、その後も2回MCを挟みながらそれでも一気に最後まで弾き進める。
曲が耳馴染んでいるわけではないが、力強さと美しさとを感じさせるような曲で、アドリブでのBrad Mehldauらしい節回しにニヤッとしながらもうっとりと聴き惚れる。
Disc1では、あまりこのBrad Mehldauらしい節回しを認識しなかったので、よけいニヤリとする。
12曲め以降になると、有名曲を程よく心地良いテンポで奏でていて、真骨頂とまではいわないが、
Brad Mehldauの音世界をたっぷりと堪能しながら終演へと向かっていく。
この2枚でコンサートの全編になると思うが、凄いお腹いっぱいになるコンサートだったんだろうなと推測される。

ベストはDisc2の11曲めにしましょう。

"London,UK 2023" Brad Mehldau

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