"Tribute To Jim Hall 2024" Julian Lage

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Julian LageのリーダーライブのBootlegを2枚まとめて購入したのでその紹介。
購入したのは2023年のトリオと2024年のカルテット。
カルテットのほうは、"Tribute To Jim Hall"と題されたコンサートのもの。
こちらはカルテットのほうで、トリオのレギュラートリオとはメンツが一切かぶらない、スペシャルカルテットと言いたい面々を揃えたもの。

そのメンツは以下のとおりで、Chris PotterとJulian Lageが共演した正規盤ってないと思うので、それだけで貴重な音源です。
Julian Lage(G)、Chris Potter(Sax)、Scott Colley(B)、Joey Baron(Ds)

演奏曲は、タイトルのとおりJim Hall所縁のスタンダードが多く取り上げられたもので以下のとおり。
Disc 1
1.Greg Stern Introduction
2.Big Blues
3.Band Introduction
4.My Funny Valentine
5.All The Things You Are
Disc 2
1.Careful
2.Deep In A Dream
3.Band Introduction
4.Without A Song
5.Young One, For Debra

正規のアルバムがよそ行きのパリッとした演奏だとすると、こちらは普段着のような演奏といった様相。
タイトルのとおり、Jim Hall Tributeと題された演奏をするにあたって、がっつりと4ビートでの演奏をこれでもかと披露することを選択したんでしょう。
そして、さすがに4ビートジャズとなると、手練れ的に音を紡いでいってもこれだけのクオリティの演奏になるのは名手揃いの証し。
4ビートのスタンダードを中心とした選曲に、Scott Colleyも盤石のウォーキングでビートを刻めば、Joey Baronもブラシにシンバルレガートとオーソドクスな手法で応戦してくる。
Chris Potterのサックスも、お約束のような変拍子の難解曲にブチ切れのソロなんてものは期待せず、力み過ぎずに気持ち良さそうに気ままにフレーズを紡いでいくように演奏するさまは、こちらも気を張らずに楽しんで聴ける
Julian Lageも、アメリカーナとか非ジャズ的なアプローチはみじんも見せず、ジャズな気分で気の向くまま、指の動くままに弾きこなしていくような演奏。
冒頭曲も、テーマなしにいきなりギターソロから始まってそのままサックスソロに繋がるような感じで
前打ち合わせもそこそこにという気配すら感じられる。
当然、これだけの名手が並んでいるので、聴き応え充分な演奏をたっぷりと楽しむことができる。

ベストは disk2の4曲め

"Tribute To Jim Hall 2024" Julian Lage

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