"Apres Faure" Brad Mehldau

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Brad Mehldauのソロ作が2枚まとめてリリースされました。
そのうちの1枚はAfter Bachの第2弾で、第1弾の紹介記事が下記。
こちらは、Gabriel Urbain Faureをテーマにした"Apres Faure"という作品。
Gabriel Faureは19世紀のフランスの作曲家だが、クラシック系は疎いのでどういう出自の人か等良く判っていません。
ネット検索して代表曲を聴いて、あぁこの曲ねと判ったのがいくつかありました(恥)
apresが仏語のafterなので、タイトルのつけ方としては同じ様式をとっていることになります。

Brad Mehldau(P)

演奏曲は冒頭と最後にGabriel Faureの曲を配し、間にBrad Mehldauのオリジナルが入っています。
1. Nocturne No. 13 in B Minor, Op. 119 (1921)
2. Nocturne No. 4 in E-Flat Major, Op. 36 (c. 1884)
3. Nocturne No. 12 in E Minor, Op. 107 (1915)
4. Prelude
5. Caprice
6. Nocturne
7. Vision
8. Nocturne No. 7 in C-Sharp Minor, Op. 74 (1898)
9. Piano Quartet No. 2 in G Minor, Op. 45 (c. 1887): III. Adagio non troppo (Extract)

まずは、Gabriel Faureの曲の美しさが際立っているのが感じられる。
上述のとおり、そもそも元曲の素晴らしさをわかったうえでこの演奏を聴いているわけではないので、Brad Mehldauの表現力が高いのか、そもそもの曲が素晴らしいのかというのも、実は微妙に判別付かないのではあるが。
さすがにBachよりは近代に近い作曲家だからか、Brad Mehldauが演奏していてもBachほど異質感というか、違うものを演奏している感じが希薄な気がする。
が、もしかしたら元曲に忠実ではなくある程度はアドリブ的に独自の表現を入れているのかもしれず、それが故に、聴いててしっくり来ているのかもしれない。
(ネットで他の人の演奏を聴いたら比較的元曲に充実のような印象でした)
間に挟まれているオリジナルも、全体の雰囲気はGabriel Faureの作品の雰囲気を踏襲しているような感じではある。
が、そのフレーズの美しさとか、そのサウンドからの創造力とかは、Gabriel Faureの作品のほうがより魅力的に響いているように感じられる。
Brad Mehldauが負けているというよりは、Gabriel Faureが凄すぎるんだろうなというところでしょう。

ベストは3曲めにしましょう。

"Apres Faure" Brad Mehldau (https://www.amazon.co.jp/dp/B0CYGT21BN/ )

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