市野元彦, 栗林すみれデュオ(20240719)
2023年12月に台湾のサックス奏者 謝明諺 のライブがいつものお店でありました。
"20231208" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/501701858.html )
その際のギタリストとピアニストである、栗林さんと市野さんのデュオ。
この両者は、他のお店ではライブを披露しているらしいが、ここではこれが2回め。
前回は見逃していたので今回は是非にとお店に赴きました。
18時を過ぎたところでお店に着きましたが、まだリハーサルをやってましたが、客席には先客が2名。
根強いファンがいらっしゃることがわかります。
メンツは、
栗林すみれ(P)、市野元彦(G)
配置は、ピアノをいつものように定位置の反対側に移して、ピアノの定位置に市野さんが椅子に座ってギターを構える。
ひと通りリハーサルが終わったところで、栗林さんがピアノの高音から低音まで何度か弾いたと思ったら、ピアノの裏側にまわってなにやらやりだした。
どっかの音域でビビりがあったか音のバランスがよくなかったか、裏の荷物を移動して調整をしていたらしい。
定刻を10分も過ぎたところで開演。
ミディアムからミディアムスローくらいのテンポでしっとりとした雰囲気の、両者のオリジナルが大半で、数曲スタンダードかそれに類する曲が入っていたはず。
最初に、主に市野さんが曲の紹介をするのだが、たまにその話が栗林さんに向いている場面も。
大半がオリジナルなので、テーマをこちらが認知できていないが、たぶんイントロ的な演奏を少しした後、するりと本編の主旋律に入っていくような感じの進行だったと思う
ピアノとギターのデュオだからというのが大きいと思うが、ビート感をとくに意識させないで、ひたすら両者の美しい旋律を聴かせていくような演奏。
どの場面も独奏になる完全なソロの場面は皆無で、バランスとしては、市野さんは低音に近いところを、栗林さんは中音域から高音が多めな分担だが、相手の音に機敏に反応して臨機応変に役割は変化していく。
旋律もそうだが音色も含めて,ほんとうに、綺麗に綺麗に、丁寧に丁寧に、音を紡いでゆくような感じ
両者がそれぞれに、美意識を掘り下げていくような、美しさを追求していくようにみえるが、
聴く側としては、ひたすらそんな美旋律にうっとりと聴き惚れ、体内に染み渡らせてゆくのが心地良く気持ちを穏やかにしていく。
栗林さんはときに気持ちよさそうに笑顔を見せながら体を前後に揺すり、ときに歌いながら、綺麗な旋律を紡いでいく
これがまた、なんというか見ていて心地良い。
1st set, 2nd setとも約50分程度で5~6曲ずつ。アンコールにも応えてくれました。
最近、爺さん生活(超早起き)してるんで、早々に辞してきました。
この記事へのコメント