"Silent, Listening" Fred Hersch
Fred Herschの新作はソロ作で、ecmレーベルからのリリースです。
Fred Herschのリーダー作としては、初ecmになるようです。
前作がEsperanza Spaldingとのデュオ作
"Alive At The Village Vanguard" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/495469040.html )
その前が、弦楽四重奏とトリオの共演
"Breath By Breath" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/486370795.html )
と、毛色が違いというかめ新しいことに挑戦いているような感じですが、本作はそういう意味ではレーベルが挑戦的意味合いなのかもしれません。
Fred Hersch(P)
演奏曲はFred Herschのオリジナルが7曲に、Billy Strayhorn, Russ Freemanとスタンダードを組み合わせて全部で11曲。
01. Star-Crossed Lovers
02. Night Tide Light
03. Akrasia
04. Silent, Listening
05. Starlight
06. Aeon
07. Little Song
08. The Wind
09. Volon
10. Softly, as in a Morning Sunrise
11. Winter Of My Discontent
冒頭、優しく穏やかな曲がオープニング。
その後は、ピアノ線を直接爪弾きく音も含めたかなりスピリチュアルなサウンド、さらにより内向的な方向性に突き進んでいくような演奏や、ただひたすらに美しい響きに終始する演奏と、美的の意味合いがいろんな方向に飛躍するような演奏が並ぶ。
まさに、鍵盤の端から端までしっかり使い切り、繊細にコントロールされた指使いにより表現される音触りに聴き惚れるようなサウンド。
流暢でありながら、微妙にひっかかりをつけることで音の表情をより豊かにするようなサウンドが含まれており、この絶妙な味付けが心憎い
抒情的、抽象的、前衛的等々さまざまなスタイルの美しさをこれでもかと見せつけるような演奏がずらりと並び、Fred Herschのピアノの凄さをあらためてみせつけられたような気分になる
ベストは7曲めにしましょう
"Silent, Listening" Fred Hersch (https://www.amazon.co.jp/dp/B0CX8DVWWB/ )
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