"Zek! III" Zek Trio
ピアノトリオでLed Zeppelinの曲だけを演奏するというコンセプトのバンドの Zek Trio ですが、これが3作めのリリースとなります。
過去の2作の紹介は以下のとおり。
1作めが2015年で、2作めが2018年で、3作めである本作は2023年のライブ音源を収録したもの。
いずれも2枚組で、収録曲をざっと見比べたところ、重複は1/3くらいのイメージで良いんじゃないかと思います。
3枚のいずれでも演奏しているのは、Immingrant Song だけでした。
メンツは不変の以下のとおり。米木さんがこのあと病気療養とのことなので、当分ライブでは聴くことはできません。(でもいまだに生で見れてない..)
清水くるみ(P)、米木康志(B)、本田珠也(Ds)
演奏曲は、上記のとおりの状況で以下の11曲。CD2枚分たっぷり入ってます。
Disc 1
1. Dazed Aan Confused
2. Poor Tom
3. Gallows Pole
4. Sick Again
5. Four Sticks
Disc 2
1. No Quarter
2. Moby Dick
3. Night Flight
4. The Crunge
5. Immigrant Song
6. 貴方の声を見つけて!(Rock and Roll)You may hear your shouting
元曲のテーマ(主旋律)とかキメとか、Led Zeppelinの曲としてのツボをしっかり抑えているので、Led Zeppelinの曲を聴いている満足感は損なわれず、それでいてジャズのアドリブの緊張感とか面白さも兼ね備えているので、さまざまな聴きどころをでいろいろと楽しませてくれる。
3者それぞれが、重量級の迫力ある演奏を繰り広げており、その重厚かつある種の厳かな雰囲気を感じさせるサウンドが、実に見事で格好良い。
Led Zeppelinの曲にはこれくらいヘヴィ級な演奏がよく似合っている
ところどころ曲の合間に英国由来の曲(ロンドン橋落ちた、勇敢なるスコットランドとか)が混じるが、この展開は過去2作にはなかったような.. でもちょっと楽しいご愛嬌
Sick Againが代表的になると思うが、本田珠也のドラムが暴れ回るのをピアノとベースが支えているような錯覚にするくらい本田珠也のドラムの圧力が際立っている。
これまでもそうだが、なんだかんだ本田珠也のドラムの迫力を聴くのが大きな目的になってしまうような
もちろん、清水さんのピアノの表現の妙も聴きどころだし、トリオとしての一体感の素晴らしさも聴き応え充分ではあるが、あの迫力に耳を持ってかれるのはしょうがないでしょう...
ベストはDisc1の5曲めにします
"Zek! III" Zek Trio (https://www.amazon.co.jp/dp/B0D4YL8PPQ/ )
この記事へのコメント