"Following The Sun" Alexis Valet
先日(2024年6月)の新譜会(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/503656436.html )でも意識的にとりあげましたが、ここのところVibraphone奏者のリーダー作が多くリリースされるだけでなく、Vibraphoneを共演に選んでいる作品が多くリリースされており、Joel Ross, Steve Nelson, Behn Gilleceあたりが有名どころで、さらには、Ches Smith, Jalen Baker, Patricia Brennanとか多くの名前が出てきます。
本作のAlexis Valetも知らない名前でありました。
ということで、これはメンツ買いでDayna Stephens, Aaron Parksと並べば食指は動きます。
Alexis Valet(Vib)、Dayna Stephens(Ts,Ss)、Aaron Parks(P)、Joe Martin(B)、Kush Abdey(Ds)
演奏曲はすべてAlexis Valetのオリジナルで全部で8曲。
1 Ups and Downs
2 June
3 Dream of Integrity
4 Laika
5 Following the Sun
6 Cypher
7 Lekeitio
8 Myrtle
非4ビートが多めで、テンポとしてはあまりゆっくりという感じでもないが、曲調としてはおっとりとした雰囲気を感じさせる。
曲により途中で4ビートが入るが、そうなるとよりノリが良いサウンドが出てくる
サックスとヴィブラフォンによるテーマが主となるが、サックスが全体のバランスを考えてかしっかり抑制を効かせた音出しで、それがヴィブラフォンと相まって独特な雰囲気を作り出している。
そのサックスはソロになっても同じようなテイストを維持し、ピアノも音数を抑えめにもの静かな雰囲気を維持したような演奏で、全体としても程よく高揚感を抑えたような雰囲気を作り出している。
最後の曲が終始4ビートで、これが一番アグレッシブな曲調ということになる。
これで終わるのがちょっともったいなく感じるが、あえてそういう曲構成にしたんでしょう。
すぐに次作が出るのかもしれない。
ベストは、5曲め
"Following The Sun" Alexis Valet (https://www.amazon.co.uk/dp/B0CWLT91NH )
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