"Lovabye" Gregory Groover Jr.

2_571.jpg
本作はメンツ買いです。
リーダーを除くすべてのメンツの名前が食指を動かすもので、これだけ揃うと買わない(聴かない)という選択肢はありません。
リーダーのGregory Groover Jr.は、これが初リーダー作とのことで、それまではボストンで教師をしていたよう。

そのメンツは以下の通り。なかなかな面々が揃っています。
Gregory Groover Jr.(Ts)、Joel Ross(Vib)、Aaron Parks(P)、Vicente Archer(B)、Matthew Stevens(G)、Marcus Gilmore(Ds)

演奏曲はすべてGregory Groover Jr.のオリジナルで全部で11曲。
ただし、1分台,2分台の曲が2曲ずつ、最長でも6分弱という長さなので収録時間はあまり長くない。
1. 30
2. Bygone Towers
3. May All Your Storms Be Weathered
4. Joy
5. Lovabye
6. Stages
7. 5660
8. Ambivalence
9. Lovabye Theme
10. In For A Pound Or Penny
11. Cactus Lullaby

非4ビートのコンテンポラリ系で程よくスピード感のある格好良い演奏が並ぶ
Gregory Groover Jr.のサックスは、太い音色ではあるが音色は綺麗で、それがなかなかなインパクトを感じさせる。
音色とともにフレーズも柔軟でChris Potterのような強い演奏ではないが存在感もしっかりあって好印象。
存在感という意味では、Joel Rossのヴィブラフォンが際立っているような感じもあり、印象的なフレーズを一番良いところで披露して、その凄さを見せつけてくる。
Aaron Parksも、とくにソロでは良い演奏をしてはいるが、フレーズが若干渋めなところを責めてきているような感じで、インパクトという意味ではJoel Rossに軍配が上がるような感じ
役割として、サックス、ヴィブラフォンの 2フロントとリズム隊という位置付けになっているような感じで、ピアノが目立たないのかもしれない。
Matthew Stevensは、 曲によっては前面に出てくるパートもあるが、裏方にまわっての演奏はしていなさそうなので、数曲でゲスト参加という位置づけだと思うが、クレジット上はとくに記述はない。
曲数は11と多めだが上述のとおり収録時間はあまり長くないので一気に聴いて一気に聴き終わってしまうが、中身はしっかり充実した作品になっている。

ベストは、3曲めにしましょう

"Lovabye" Gregory Groover Jr. (https://www.amazon.co.jp/dp/B0CY7BCTSR )

この記事へのコメント