"Jazz Italiano Live 2006" Enrico Pieranunzi

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Jazz Italiano Liveシリーズ(https://jazzitalianolive.blogspot.com/ )という今や知る人ぞ知る一連のシリーズがありまして、イタリア人ジャズは(キリがないので)とくに厳選して購入しているなか、出たら買いしている2者のものは下記のとおり所有しています。
Stefano Di Battistaが2枚
Francesco Cafiso
先日、久々にリーダー作を聴いたEnrico Pieranunziも、このシリーズに1枚音源を残していまして、先日中古漁りをしていたらそう高くない金額だったので購入してきたもの。
近作の紹介は
 "Hindsight: Live At La Seine Musicale" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/503793882.html )

メンツは、2管Quintetに、ゲストベーシストとゲストボーカリストを加えたもの
Enrico Pieranunzi(P)、Rosario Giuliani(As,Ss)、Luca Bulgarelli(B)、Pietro Ciancaglini(B:1,2,5,7)、Walter Paoli(Ds)、Fabrizio Bosso(Tp,Flh)、Ada Montellanico(Vo)

演奏曲は以下のとおりで、詳細は未確認だがイタリアのスタンダードとEnrico Pieranunziのオリジナルが大半を占めていると思われる。
01 Ein li milin
02 Night Bird
03 Armida's Garden
04 Persona
05 As Never Before
06 Autumn Song
07 Non posso sognarti come sei
08 Fellini’s Waltz
09 Il tempo passò
10 Se sapessi come fai
11 Winter Moon

冒頭がピアノトリオ、2曲めがFabrizio Bossoのトランペットの入ったカルテット、3曲め4曲めが2管にボーカルが入った曲
以降も、トランペットのカルテット、サックスのカルテットと、曲ごとに楽器構成が変わる演奏がランダムに配されたような曲順構成。
印象としては、Enrico Pieranunziが2006年にイタリアで行ったジャズライブのオムニバスのような仕上がりと認識した。
が、レコーディングデータ上は、2006年3月1日とだけ記載されており、実際のところは???である。
冷静に考えれば1日のステージで、これだけ人が入れ替わり立ち代わりの演奏を繰り広げたというのは、曲順はCDに入れる際に操作していたにしても、少々無理があるような気がしている。
もっとも、Enrico Pieranunziの程よく優しいタッチで奏でられる繊細かつ美麗なフレーズが、全編にわたって演奏の根幹をなすように響いているので、それが演奏の一貫性に繋がっているような印象。
これだけ楽器が入れ替わり立ち代わりするにも かかわらず、ピアノの音だけでまとめ上げてしまうというところで、Enrico Pieranunzi恐るべしを実感してしまう。
最後は、そんなEnrico Pieranunziのピアノの独奏で締め括られる。

ベストは8曲めにしましょう。

"Jazz Italiano Live 2006" Enrico Pieranunzi (https://diskunion.net/portal/ct/detail/1007839015 )

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