"Will II" 若井優也

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若井優也のリーダー作を聴くのはこれが3枚め
過去作の粗油会は以下の通り。
いずれもメンツは同一だが、1枚めは本作の第1弾にあたるもの。
本作がその第2弾と判別できるタイトルにも関わらず、2枚めは別タイトルで出しているところが、あらためて並べてみると不可解。
邪推してみると、発売レーベルがすべて異なっていることが、なんらか影響しているのかもしれない。
ちなみに、初作がBody &Soul、次作がDays of Delight、本作がDede Recordsとなっている。

メンツは上述の通り不変で下記のとおり。
若井優也(P)、楠井五月(B)、石若駿(Ds)

演奏曲は、クレジットは書かれていなかったが、すべて若井のオリジナルでしょう。
1.For Heaven's Sake
2.Waltz #14
4.Hedera
5.Immortal Jellyfish
6.Will: Part 1
7.Waltz #13
8.Turn Out The Stars
9.Old FriendsII
10.M.O.B.

冒頭がラテン調のリズムで、ちょっと意表をついてくる
以降の曲は、4ビートを含むモーダルな不思議な旋律の曲を含むが全体としては比較的オーソドックスな曲調が並ぶ
若井のピアノは、単音主体左手も同時に弾くのは指2本くらいの音数に抑えて、空間をとった音作りの場面が大半。
そこに楠井のベースが低音のバックアップをしてくるが、こちらも空間を広くとったような展開をみせる。
両者が空けた空間に、石若のドラムが自由度は高いがドライブ感がしっかりと感じられる、石若らしいドラミングで埋めていく
8曲めでエバンスの愛奏曲が出てくるが、テーマこそピアノがしっかりと弾き切るが、聴きどころはドラムソロにあるような気がする
そんな感じなので、若井のリーダー作ではあるが、石若を聴くためのアルバムのような印象を持ったのでありました。

ベストは2曲めにしましょう。

"Will II" 若井優也 (https://www.amazon.co.jp/dp/B0D4QTJS3R/ )

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