"Standards" Noah Haidu

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Noah Haiduのリーダー作を聴くのはこれが2作め。
前作はKenny Kirklandトリビュートとして出ていた作品を聴いています。
このあと、Keith Jarrettトリビュートのアルバムが出ているがこれは未聴
 "Slowly: Song For Keith Jarrett" (https://www.amazon.co.jp/dp/B091KZLSFK/ )
本作はその続編になると思うが、Keith Jarrett Standard Trioへのオマージュということになるらしい。

メンツは、ベースを2人起用しているがピアノトリオが基本で4曲にサックスが入る。
Noah Haidu(P)、Lewis Nash(Ds)、Buster Williams(B:1-4)、Peter Washington(B:5-7,9-11)
Steve Wilson(As:6-7,10-11)

演奏曲は、最後のLast DanceがNoah Haiduのオリジナルで、他は有名なスタンダードを選んでいる。
1.Old Folks
2.Just in Time
3.Beahtiful Friendship
4.All the Way
5.Someday My Prince Will Come
6.You and the Night and the Music
7.Ana Maria
8.Skylark
9.Thought About You
10.Last Dance I
11.Last Dance II

基本的に、その曲のテーマをほぼ忠実にピアノ(サックス)で奏でたあと、アドリブになだれ込む、ジャズ的にごくまっとうなスタイル
アレンジもあまりされてないと思うが、いくつか過去の名演に習ったものが入っているよう。
その曲が一番気持ちよくスウィングするテンポを慎重に選んでいるよう。
ベースもドラムも主張しすぎない過不足ない演奏で好サポートをみせる。
そういう意味では、Keith Jarrett Standards トリオの演奏のような緊張感のある演奏ではなく、安心感すら感じさせるような作風に仕上げているところが大きく異なるところ。
Noah Haiduのピアノは、軽めのタッチでのリリカルなフレーズに終始徹しいる。
8曲めはソロでの演奏を披露。ときにうなる場面も。
ベースは2人を起用して曲によって使い分けているがPeter Washingtonのほうが軽やかな風合いをみせる
Steve Wilsonは4曲でだけ登場するが、いずれも綺麗な音色で端正なサウンドを奏でており、全体の雰囲気を壊さないようなふるまい。
ただし、入っている曲数が4曲と限られ、音色的にも良いアクセントにはなっている。
全体に、ごくごくオーソドクスで退屈に感じるというのも理解できるが、実に心地良いサウンドを楽しめるというのも事実。

ベストは 2曲めにします

"Standards" Noah Haidu (https://www.amazon.co.jp/dp/B0C1TGRNQ5/ )

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