"Standards2" Noah Haidu

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Noah Haiduのリーダー作を聴くのはこれが3作めで、前作同様のKeith Jarrett Standard Trioへのオマージュの続編という扱いになると思う。
その前はKenny Kirklandトリビュートとして出ていた作品を聴いています。

メンツは、前作にあたる"Standards"とは変わり下記のとおり、サックスも入らず純粋にピアノトリオだけとなっており、このメンツでスタンダードを演奏するツアーを行っていたようです。
Noah Haidu(P)、Buster Williams(B)、Billy Hart(Ds)

演奏曲は以下のとおりでスタンダード曲が並びます。
1.Over The Rainbow
2.Someone To Watch Over Me
3.Up Jumped Spring
4.Obsesión
5.Days of Wine and Roses
6.After You've Gone
7.I Got It Bad (And That Ain't Good)

冒頭曲で、元曲の判別まで3分以上Billy Hartのシンバル主体の自由度の高いイントロ
が続き、その後出てくるテーマもゆっくりとしたテンポで崩し具合
前作のわかりやすい明瞭な曲構成から、もう少し難易度を上げてきたかと予測したが、 2曲めはよく聴き知ったフレーズのテーマを、忠実にしっとりと歌い上げるような演奏。
以降も前作に近いわかりやすい明瞭な構成の演奏が大半となり、1曲めだけが毛色の違う演奏ということになる。
Noah Haiduのピアノは、前作同様に軽いタッチのリリカルなもの
だけど、このアルバムではうなり声は聞こえてこないところが大きく異なる。
もしかしたら前作は、うなり声も含めてStandards Trioのオマージュという扱いだったのかも。。
こちらでは全体にわたってBilly Hartの自由度の高いドラムが良いアクセントになっていて、そこに耳が向くことが多かったのが特筆。

ベストは5曲めにしましょう。

"Standards2" Noah Haidu (https://www.amazon.co.jp/dp/B0CWS73S51/ )

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