"Standards" Yotam Silberstein
Yotam Silbersteinは2016年に国際フォーラムで行われたTokyo Jazzの無料ステージで聴いていて、その本編で演奏されたのはこの直後にリリースされたアルバムの流れに則ったコンテンポラリー色強めの演奏でした。
"The Village" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63998975.html )
が、そのリハーサルのときに短い時間だけ演奏したスタンダードが実に格好良く、その凄さが記憶に残っていたようなところもあり、Yotam Silbersteinの演奏するスタンダードをたっぷりと聴きたい欲求を持って心待ちにしてたところ、ようやくそのものずばりのタイトルのアルバムがリリースされて驚喜している。
が、本作はdigital, Vynilでのリリースだけらしく、これは運良くだいぶ早めに聴かせてもらうことができました。(最近CDの告知も見るがいまだ未入荷のような..)
メンツも凄くて、John Patitucci, Billy Hart, George Colemanと、揃えてきている。
Yotam Silberstein(G)、John Patitucci(B)、Billy Hart(Ds)、George Coleman(Ts:3,6)
演奏曲は以下のとおり、詳細は未確認だが新旧のスタンダードたりえる曲を選んできているよう。
1 Serenata
2 Beija Flor
3 Low-Joe
4 If I Loved You
5 Eclypso
6 Never Let Me Go
7 Little Willie Leaps
8 Stella By Starlight
コンテンポラリ系のギタートリオでスタンダードを演奏するというとどうしても、Kurt Rosenwinkelが頭をよぎるが、ここでのYotam Silbersteinの演奏も、リフの音使いとかKurt Rosenwinkelの影響が如実に感じられる部分も散見される。
もっとも、あそこまでおかず過多にはなっておらず、もっとテーマと即興の演奏に集中しているような演奏で、そこが非常に心地良い
ベースとドラムは、ほぼリズムキープに徹しているような感じではあるが、さすがにJohn Patitucci。
4ビート曲での盤石なウォーキングの見事さが映え、ソロは創造性のある美麗なフレーズを紡ぎ出してくるのは貫禄さえ感じるくらい。
たいするBilly Hartのドラムも、シンバルでのリズムキープは維持しつつ左手は曲の抑揚に合わせていくようなドラミングの塩梅が実に見事。
サックスは2曲にだけ搭乗し、3曲めではテーマの演奏だけに甘んじるが、6曲めのバラードでは味わい深いソロをしっかりと聴かせる。
ベストは8曲めにしましょう
"Standards" Yotam Silberstein (https://www.amazon.co.jp/dp/B0CPN29HBY/ )
この記事へのコメント