"Second Wind" John Lee

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John Leeというベーシストがピアノに挑戦したアルバム。
Peter Washington, Kenny Washingtonとのトリオということで買いを決めたが、そもそものJohn Leeのベースを聴いた記憶がなく、自blogを漁っても参加作は出てきませんでした
調べたところ、韓国出身でカナダで活動をしているベーシストで、2枚めとの記述があるので、2枚めのリーダー作にして本業(ベース)からはずれるってのも凄いこと。
1枚めのアルバムはちゃんとベースを弾いてます。

メンツは下記のとおり。
John Lee(P)、Peter Washington(B)、Kenny Washington(Ds)

演奏曲は、John Leeのオリジナルが2曲に、Four Freshmen, Jerome Kahn, Barry Harris, Stephen Weiss等々を並べた全部で9曲。
1.It's A Blue World
2.Why Was I Born?
3.Second Wind
4.Curtain Call
5.Moonlight In Vermont
6.Music Music Music
7.Young At Heart
8.Dear Old Stockholm
9.Widow's Remorse

ピアニストはBenny Green, Bill Charlapが好きだったようで、ここでの演奏も彼らのスタイルを元にしているようだが、
右手が主導となる優しいタッチで、右手は高音基調、左手は中音部を中心としたバランスで、リリカルでスウィンギー、軽やかで小気味良い演奏。
左手が控えめでかつ左に行き過ぎないのは、低音がベースに被らないよう配慮しているような気がして、これはベーシストらしい気配りなのかもしれない
そのベースも強い音は一切出さずに流れるようなベースラインを奏でてゆく
ドラムもブラシを多用した控えめなものでありながら強力にスウィングするのは、さすがの名手のコンビネーション。
全体の雰囲気にしっかり合わせたバッキングが非常に心地良い

ベストは3曲めにしましょう

"Second Wind" John Lee (https://www.amazon.co.jp/dp/B0D3FJNKVK/ )

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