"My Prophet" Oded Tzur
Oded Tzurのリーダー作を買うのはこれが4枚めで、これまでおおよそ2年に1枚のペースでリリースされている。
"Here Be Dragons" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/473918166.html )
"Transrators Note" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64103048.html )
この4枚のうち、2020年の"Here Be Dragons"からECMからのリリースになり、それが現在まで続いているところも大したもんだと思います。
メンツは、Nitai Hershkovits, Petros Klampanisが初期から不変で、ドラムだけが固定されずZiv Ravitz, Johnathan Blakeときて本作はCyrano Almeidaというブラジル人のドラマーが加入している。
Oded Tzur(Ts)、Nitai Hershkovits(P)、Petros Klampanis(B)、Cyrano Almeida(Ds)
演奏曲は下記6曲ですが、CDに作曲者のクレジットはありませんでした。
1.Epilogue
2.Child You
3.Through A Land Unsown
4.Renata
5.My Prophet
6.Last Bike Ride In Paris
イスラエルな曲調が前面に出た曲と、静謐の極みといった様相の曲とが並ぶ
前者は、程よいテンポ感でOded Tzur色の強い曲で、後者は抽象的なイメージを感じさせるecm色濃いめということになるんでしょう
Nitai HershkovitsのピアノがOded Tzurの裏ではほとんど目立たないが、サックスがいなくなると、
イスラエルなフレーズを程よく混ぜ込みながら斬新な和音使いを織り込んだちょっと実験的なサウンドといった風情でけっこう耳を持ってかれる。
聴いていて一筋縄ではいかないような気配で攻めてくるような感じで、そんな音世界が演奏全体の独特な雰囲気を作り出しているように感じられる。
Oded Tzurのサックスは、太めの強い音色が持ち味で、静かだけど迫力あるサウンドを聴かせるが、要所でざらっとした粗い音色を入れてきて、これが良くも悪くも強いアクセントになっている
ベストは6曲めにします。
"My Prophet" Oded Tzur (https://www.amazon.co.jp/dp/B0D2PH1NP2/ )
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