"Horizons" Alex Sipiagin
Alex Sipiaginの新作です。
これまできっちり1年に1枚のペースでアルバムリリースしてきているので、本作もその流れにのったもの。
"Mela's Vision" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/499250802.html )
"Ascent To The Blues" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/491049587.html )
"Upstream" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/483148164.html )
ただし、CDの入手はかなり待たされ、配信で先に聴いてはいたが、かなりやきもきしながらもなんとか入手できました。
メンツは、本作は前作に引き続きChris Potterを招聘した2管クインテットだが、バックのトリオはMatt Brewer以外は変えてきているが、実力者を揃えているのは間違いなし。
Alex Sipiagin(Tp,Flh)、Chris Potter(Sax)、John Escreet(P)、Eric Harland(Ds)、Matt Brewer(B)
演奏曲は、2曲を除いて、Alex Sipiaginのオリジナル。除いた2曲(1,5)はPat Methenyの曲。
1.While You Weren't Looking
2.Overseen
3.Clean Cut
4.Jumping Ahead
5.When Is It Now?
6.Lost
7.Horizon 1
8.Horizon 2
9.Horizon 3
10.Aiva-Tion
Alex Sipiaginと、Chris Potterのフロントの2管の振る舞いに注視して聴き進むのがなんといっても楽しいし、聴き応えがある。
テーマでの緻密な両者のアンサンブル、それぞれのテンションの高いソロ、後半でのバトル然とした掛け合いと縦横無尽かつがっつりとした演奏をこれでもかと仕掛けてくる
さらにそこに果敢に切り込んで行くのが、John Escreetのエレピで、ときに音の厚みを出す彩度のあるサウンド、ときに変化球的なフレーズで魅せ場をつくるバッキング、そして抜群にセンスの良いソロ。
がっつりのフロントをときに凌駕するくらいの存在感を見せてくる
ドラム、ベースがEric Harlan、Matt Brewerなので、迫力あるリズムによるバックアップは万全で、 2管にピアノという強力無比なフロントを迎え撃つには充分な布陣
非4ビートで拍が取りにくく難易度高そうなテーマが多めだが、リズムがはっきりしているから聴いててノリやすい。
けど一筋縄ではいかないようなところも持ち合わせているのは、そこも含めて魅力 充分なところ。
ベストは2曲めでしょう
"Horizons" Alex Sipiagin (https://www.amazon.co.jp/dp/B0CXTJKT2P/ )
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