"Wandering Talk" Orlando le Fleming

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Orlando le Flemingのリーダー作を聴くのは、2020年の下記作以来。
 "Romantic Funk: The Unfamiliar" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/478348595.html )
参加作は、OWL Trioを立て続けに2作聴いているので久々感はあまりないか..。

メンツは、前作同様の2管クインテットではあるが、メンツはPhilip Dizack以外は変わっていて、無名の人が入ってきているが、それ故にレギュラーグループ化する面々なのかもしれない。
Orlando le Fleming(B)、Tom Cawley(P,Kbd)、James Maddren(Ds)、Nathaniel Facey(Sax)、Philip Dizack(Tp)

演奏曲は6曲めがWayne Shorterで残りがOrlando le Flemingのオリジナルで合っていると思います。
1.Don't Dwell On It
2.Tragic Magic
3.Sense of The Sacred
4.Garden Shearing Blues
5.Repose
6.Plaza Real
7.Spots Of Time
8.Wandering Talk

Sax,Tp,Kbdの3者が作り出す厚みと迫力のあるサウンド。
そんなフロントの作り出す緻密なアンサンブルを切り裂くようにドラムが暴れ回るが如くに叩きまくるのが清々しい
曲によって、シリアスな展開だったり、ロマンチックな展開が紛れるところもあるが、全体の印象としては、強い推進力のあるリズムが作り出すサウンドの格好良さが先行するといった様相
6曲めにWeather Reportの曲が入ってくるが、要するに、そのあたりのサウンドを模範としたアルバムといえそう。
定期的に、Joe Zawinul再評価のような風潮が出てきている印象を持っているが、これもその一環と言えると思っている。
編成としては 2つの管楽器が入るので、Joe Zawinulのオリジナルサウンドよりアンサンブルを手厚くしつつキーボードの自由度が増し、アレンジを含めたサウンドの表現の幅が大きく広がっている印象
ホーンのエッジの効いた音色が冴え冴えしい
8曲めだけ、ボーカルが入るがこれは短い曲でエピローグ的位置づけか。

ベストは1曲めでしょう

"Wandering Talk" Orlando le Fleming (https://www.amazon.co.jp/dp/B0D1G22PM4/ )

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