"Painter Of Dreams" Misha Tsiganov
Misha Tsiganovのリーダー作を聴くのは、なんと約10年ぶり。
ずっと名前は認知していたので、これほど聴いていない人とは、あらためて自分がびっくり。
その10年前紹介のアルバムが下記
Artistry of the Standard (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62519734.html )
おおよそ2年に1枚のペースでコンスタントにリーダー作は出ているが、criss crossレーベルは(良いのが判ってるのであえて)買わなくてもよいとしてた時期があり、それが理由でしょう。
本作は、レーベル創設者Gerry Teekensが亡くなり、自己ルールが霧消したところで、メンツを見て買いを決めています。
Misha Tsiganov(P)、Miguel Zenon(Sax)、Alex Sipiagin(Tp)、Johnathan Blake(Ds)、Matt Brewer(B)
Chris Potter(Sax)、Hiske Oosterwijk(Vo)
収録曲は、Misha Tsiganovのオリジナルが6曲に、Jerome Kern, George Gershwindで全部で8曲。
1.Elusive Dots
2.April
3.Up Journey
4.Painter Of Dreams
5.Long Ago And Far Away
6.Seeley Street Song
7.Chain Of Events
8.I Loves You Porgy
4ビートを含む8,16ビート中心のコンテンポラリ系のサウンド
トランペット、サックス、エレピによる複雑に重合するアンサンブルが豪華でありながらハードな雰囲気にも加担しているのが凄いところ。
Chris Potterは前半3曲だけでの起用だが、それが故にもここでは印象的なソロを聴かせる。そうなると、負けじとMiguel Zenonも良いソロを繰り出してきて、そんな相乗効果も嬉しい。
とくに 2曲めが、そんな色彩を色濃く見せ、後半ではバトル然とした展開まで飛び出してくる。
もちろんAlex Sipiaginも充分満足度の高い演奏を聴かせている。
全てではなく数曲で女性ボーカルが入ってくるが、これがハードな演奏に対する緩衝材的に良い感じに作用している
全体に1曲が長めではあるが、あまり冗長にはなっておらず、一気にアルバム全部を聴くのはちょいと大変な感じもなきにしもあらずではあるが、それでも満足度の高い演奏を楽しむことができる
ベストは 2曲めでしょう
"Painter Of Dreams" Misha Tsiganov (https://www.amazon.co.jp/dp/B0D64P5BDJ/ )
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