"Chick Corea: Three Quartets Revisited" Dal Sasso Big Band

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フランスの編曲家Christophe Dal SassoがBig Bandで、Chick CoreaのThree Quartetsを再演した作品。
過去には、John ColtraneのAfrica Brassを再演したアルバムを作っている(未聴)ので、このような作品が今後シリーズ化されるんでしょう。
 "John Coltrane's Africa Brass Revisited" (https://www.amazon.co.jp/dp/B09SGH514N/ )

メンツは、David El-Malek, Rick Margitza, Pierre de Bethmannと有名どころも含まれた大所帯バンド。
Christophe Dal Sasso(Fl)、David El-Malek(Ts)、Stéphane Guillaume(Fl,Ts,Ss)、Rick Margitza(Ts)、Thomas Savy(Cl,Bcl)
Nicolas Folmer(Tp,Flh)、Christian Martinez(Tp)、Denis Leloup(Tb)、Jerry Edwards(Tb)
Pierre de Bethmann(P)、Manuel Marchès(B)、Franck Agulhon(Ds)

演奏曲は、基本的に曲順含めThree Quartetsを踏襲しています。後半ちょっと..みたいだが
1. Quartet n° 1
2. Quartet n° 3
3. Quartet n° 2, Part 1 (Dedicated to Duke Ellington)
4. Quartet n° 2, Part 2 (Dedicated to John Coltrane)
5. Folk Song
6. Slippery When Wet
7. Tones For Joan’s Bones

元がカルテットで、自由度高く、勢いのある演奏が格好良かった印象なので、大所帯で演奏する功罪といえるかもしれないが、どうしてもテンポで冒険ができない、音の厚みがある代わりに抑揚が少ないように感じられる。
よく言えばクール、端正。悪く言うと一本調子のような感じ。
なので、この演奏を楽しむには、元の演奏を意識せず、曲の良さを感じつつ、大所帯ならではのメリットを活かす、アンサンブルの妙、迫力と厚みのあるサウンドなどを楽しむのが吉と言えそう。
ただ、そういうにはアレンジを聴きところにするような要素は希薄な気も。。
個々の演奏は程よく熱気を孕んでいるところもあり、こっちを意識して楽しむのが良いのかも

ベストは4曲めにしましょう

"Chick Corea: Three Quartets Revisited" Dal Sasso Big Band (https://www.amazon.co.jp//dp/B0CYHJBGCX/ )

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