"Luniwaz-Live: The Music of Joe Zawinul" Scott Kinsey

2_618.jpg
Scott KinseyのJoe Zawinulトリビュート作の第2弾。
初作は2019年に出ていて、その紹介は下記
本作は2023年4月に行われたライブ音源をアルバムにしたもの。

メンツは前作からサックスが変わり、ギター、ボーカル等がゲストとして数曲入ってくる。
Scott Kinsey(P,Kbd)、Hadrien Feraud(B)、Gergo Borlai(Ds)、Patrick Bartley Jr.(Sax)
Meredith Salimbeni(Vo:7,8)、Pedro Martins(G:11,12)、Bobby Thomas Jr.(Per:11,12)

演奏曲はJoe Zawinulが5曲、Wayne Shorterが2曲、Scott Kinseyが1曲、メドレーはその他含め複数人の曲が含まれる。
01 Young and Fine
02 Volcano For Hire
03 Black Market/Running the Dara Down, Pt 2
04 Sightseeing
05 Cocktail / Walk Tall / Agharta
06 Dream Clock
07 Abstraction
08 Can It Be Done
09 Fast City
10 Badia / Boogie Woogie Waltz
11 Domino Theory
12 Face on the Barroom Floor

上述のとおり、人気が出た後のWeather Reportの名曲を多く演奏していて、そのノリの良いサウンドがライブと相まって、いい具合に勢いのある演奏を楽しむことができる。
ノリの良い曲での、Gergo Borlaiの派手なドラムが暴れ回るのが実に素晴らしく、演奏全体によく映えている
Hadrien Feraudの高速ベースが、それに輪をかけてバリっと弾き倒していて、相変わらずのテクニックの凄さに驚嘆する。
Patrick Bartley Jr.のサックスがフロントを担うが、ここはオリジナルと較べてはいけない。
硬質な音色が、エレクトリックなエッジ緩めの全体のサウンドを硬派な雰囲気に振っていて、良いバランス
そして、Scott Kinseyの、音色、和音、フレーズと音の選び方が秀逸で、そここそが最大のJoe Zawinulリスペクトに繋がっていると思う。
後半2曲にPedro Martinsのギターが入っていることになっているが、正直しっかり確認はできなかった..。
5曲めがブルースな曲、8曲めは女性ボーカル入りと、少しゆったりめな曲が並び、このあたりがなか程の気を落ち着けるパートってことなんでしょう
後半は、また勢いのある曲をバリバリ演って、そこからエンディングに向かってランディングしていく。
いずれの曲も曲の良さが良く出ている演奏で、満足度が高い。

ベストは9曲めにしましょう。

"Luniwaz-Live: The Music of Joe Zawinul" Scott Kinsey (https://www.amazon.co.jp/dp/B0D25R65Z7/ )

この記事へのコメント