"Good Company" Art Hirahara

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Art Hiraharaのリーダー作は出たら買いを続けているが、これまでは、ゲストが入るにしてもおもにBoris Kozlov, Rudy Roystonを擁したベースドラム入りのピアノトリオを中心としたものでした。
紹介している近作は以下の通り。
本作はそのベースドラムを廃した編成でのアルバムで、それだけでも興味津々となります。

そんなメンツは以下の通りで、ギターとトランペットとのトリオでありますが、今後このメンツでコンスタントに活動をしていくかは??な気も..。
Art Hirahara(P)、Paul Bollenback(G)、Ron Horton(Tp)

演奏曲は、Art Hiraharaが5曲、Paul Bollenbackが3曲、Ron Hortonが2曲のオリジナル、他にAndrew Hill,Thelonius Monk, Antonio Carlos Jobimの曲を入れて全部で13曲
1.Shambolic9
2.Laverne
3.Ugly Beauty
4.Sintra Breeze
5.Psalm
6.Songine
7.The Shadowist
8.Soho Down
9.As Praias Desertas
10.Everywhere, All At Once
11.Full Moon Over Lisbon
12.Drop And Drag
13.Home

いずれの曲もミディアムくらいのテンポくらいで、美麗系からノリの良い曲まで曲調は広いが、曲によりテンポとテンションを微妙にコントロールされていて、雰囲気に統一感が感じられる。
音数も多過ぎず少な過ぎずの気持ち良いところを絶妙についていて抒情的な響きが非常に心地良いサウンドが、瞬間的にはフリーな展開も見せるところが侮れない。
Ron Hortonの少しだけ枯れた味わいを見せながら朗々と聴かせるトランペットが、この曲調に実にあっていて実に気持ち良い
Paul Bollenbackはアコギとエレギを曲により使い分け、ほど良くザクザクした味わいのアコギと流暢に弾き切るエレギのサウンドと、表情を変えながら素敵な演奏を聴かせる
そして、上品にエレガントにフレーズを紡いでいくArt Hiraharaのピアノが絶妙に合いの手を入れてくる、そのセンスの良さが実に冴えている
3者のサウンドが見事に融和してえも言われぬ音世界を構築していて、この作品は個人的にかなりはまって聴いています。

ベストは12曲めにしましょう。

"Good Company" Art Hirahara (https://www.amazon.co.jp/dp/B0D8MM3MRL/ )

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