"Milton +Esperanza" Milton Nascimento, Esperanza Spalding

2_614.jpg
Esperanza SpaldingとMilton Nascimentoはどうやら以前から共演はしていた(記事等は未確認)
ここにきて、満を持してという感じでアルバムを作成ということで良さそうです。
Esperanza Spaldingは前作がFred Herschとのデュオ作だったので、自身のサウンドを生み出すよりも、誰かと構築していくサウンドに面白さを感じている時期ということなんじゃないかと推測。
 "Alive At The Village Vanguard" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/495469040.html )

メンツは曲ごとに入れ替わりが多数あるようだが、中心となるのは以下のような面々で良さそう。
Milton Nascimento(Vo,G)、Esperanza Spalding(Vo,B)、Matthew Stevens(G)、Leo Genovese(P)、Eric Doob(Ds)、Elena Pinderhughes(Fl)

演奏曲は両者のオリジナルに有名曲等々を織り交ぜて全部で16曲のてんこ盛り。
01. the music was there
02. Cais
03. Late September
04. Outubro
05. A Day in the Life
06. Interlude for Saci
07. Saci
08. Wings for the Thought Bird
09. The Way You Are
10. Earth Song
11. Morro Velho
12. Saudade Dos Aviões Da Panair
13. Um Vento Passou
14. Get It By Now
15. outra planeta
16. When You Dream

4曲めの後半で出てくるフルートとか、16曲めでのピアノとか、演奏も聴きどころといえる箇所がいくつか存在するが、ここではそこには言及しないことにします。
Milton Nascimentoの加齢で少ししゃがれた声とEsperanza Spaldingのかわいらしいも感じさせる声音とがいい具合に混じり合って、独特の雰囲気を醸し出している印象。
一部にMilton Nascimentoが前面に出てこない(印象が薄い)曲があるが、そこを埋めるように後半のいくつかの曲ではゲストが入ってくる
10曲めではDianne Reevesが迫力ある歌唱で、3者の個性溢れる歌唱を聴かせ、12曲めは女性コーラスが入り、華やかな雰囲気を醸し、13曲めはPaul Simonが美声を響かせる
曲は、癒し系ばかりでなく、アバンギャルドだったり豪華だったり、凝ったアレンジ、責めたアレンジの曲も含み、
8曲めではお経(南無妙法蓮華経)が効果音的に入ったり、内容は多岐で多彩。
さらに、歌の前後の和やかな会話がそのまま残っている部分もあったりするのは、Esperanza SpaldingがMilton Nascimentoのさまざまな魅力を引き出すことに腐心し、その顛末を見せるなんてことも考えていたのかも。

ベストは4曲めにしましょう

"Milton +Esperanza" Milton Nascimento, Esperanza Spalding (https://www.amazon.co.jp/dp/B0D386YGGY/ )

この記事へのコメント