"Echoes And Other Songs" Mike Stern

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Mike Sternのアルバムは実はほとんど聴いておらず、自blogを漁ると、2006年に書いたものだけしか出てきません。
本作はメンツにつられて購入を決めたものですが、Artistry Music移籍後の初作という力の入った作品だが、同時にJim Beardの遺作のようで、追悼の意味も込められているよう

そのメンツは2つのグループを起用していて、多くの曲のグループと、少ない曲のグループとに分けられる。
Mike Stern(G)、Jim Beard(P,Kbd)、Arto Tunçboyacian(Per)、Leni Stern(Ngoni:1,5,8)
except 4,5,9
Chris Potter(Ts)、Christian McBride(B)、Antonio Sanchez(Ds)
including 4,5,9
Richard Bona(B,Vo:5,9)、Dennis Chambers(Ds)、Bob Franceschini(Ss,Ts)

演奏曲はすべてMike Sternのオリジナルで全部で11曲。
1.Connections
2.Echoes
3.Stuff Happens
4.Space Bar
5.I Hope So
6.Where's Leo
7.Gospel Song
8.Crumbles
9.Curtis
10.Climate
11.Could Be

ノリの良いイケイケな曲からフリー要素が含有された曲、ちょっとシリアスめな気配の曲等々、アルバム全編としては程よく多彩な内容ではあるが、非4ビートを中心としたこれまでのMike Sternのアルバムと大きく異ならない路線という印象
8曲と3曲でメンツが異なるが、それぞれのバンドでのミュージシャンの印象で演奏の印象が変わってくるような感じ。
全編で登場してくるのは、あまり目立つ素行という場面は表れないが燻し銀的に輝く演奏を入れてくるJim Beardのピアノ。(Jim Beardはプロデュースもしている。)
と、これまでのイメージ(先入観)と変わらぬサウンドを快調に弾き倒してくるMike Sternのギター。
好きな人にはこの上なく満足度の高いサウンドを聴かせている。

8曲で演奏しているのは
Christian McBrideの軽やかでありながら迫力を感じさせるベース
曲によりエレベ、アコべを使い分けているが、個人的には11曲めでのアコベでのソロが秀逸
ドラムはAntonio Sanchezで、身のこなしの軽さを体現しているような見事なドラミングを披露している。
そして、Chris Potterのハリとキレのあるサックスは、主役のギターソロを凌駕するくらいの存在感を見せる
3曲のほうは、
Richard Bonaの軽やかに跳ねるようなベース。5曲めで9曲めでは歌唱を披露しておりこれも良いアクセントになっている。
ドラムは、重量級で、相当に迫力あるサウンドを叩き出すDennis Chambers
サックスのBob Franceschiniは、軽快にシャウトするような感じでいい意味でノリの軽さのあるサウンド
という感じに2つのバンドで、各人の役割が変わってくるが、良い塩梅にバランスのとれた人選になっているのは、Jim Beardのセンスなんでしょう。(合掌)

ベストは6曲めにしましょう

"Echoes And Other Songs" Mike Stern (https://www.amazon.co.jp/dp/B0D744BDJD/ )

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