"Bright Moments" Ryan Keberle

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Ryan Keberleのリーダー作を聴くのは、これが2作め
本作の直後にもリーダー作が出てまして、これも入手済なので近々紹介できる予定。
 "Music Is Connection" (https://www.amazon.com/dp/B0DB662JMJ/ )
Ryan Keberleを自blogで検索すると、Maria Schneider Orchestra、Darcy James Argue等々と名だたるラージアンサンブルに名前を連ねてまして、それぞれ近作を並べておきます。

メンツは以下のとおりで、フロント5管を、Art Hiraharaのレギュラートリオが下支えをする構成
Ryan Keberle(Tb)、Alex Norris(Tp,Flh)、Michael Dease(Bs)、Patrick Cornelius(As,Ss,Bcl,Afl)、Diego Rivera(Ts, Fl:3)、Art Hirahara(P)、Boris Kozlov(B)、Rudy Royston(Ds)

演奏曲はすべてRyan Keberleのオリジナル
1.Quintessence
2.Stillness Within
3.All Ears
4.Sisters Of Mine
5.To Be And Not To Do
6.Edu
7.Despite The Dream
8.Make America Again
9.Fooled And Pushed Apart
10.When I'm Away

楽器編成は、特に目新しい楽器が入るとか、バランスが著しく崩れた編成のようなことはなく、ごくごくオーソドックス
なので音色的には凝ったサウンドという印象にはならないがアンサンブルの楽器の組み合わせ、重なり方、つなぎ方で目新しさを感じさせるかなり凝った繊細で緻密なアレンジという印象
冒頭曲の最初のソロが自身のトロンボーンでなくトランペットで、さらにすかさずサックスを絡ませるのからして一筋縄ではいかない凄さを感じさせる
シチュエーションに合わせ、アンサンブルの楽器数と音数を微妙にコントロールしたような絶妙な音の厚みもよく計算されているなという印象
それぞれの楽器のソロ(なんだかんだでトロンボーンが一番目立っている印象だが)も書き譜ではないかと思ってしまうくらい曲の雰囲気に良くあっている
そのソロも完全な独奏ではなく、絶妙にコントロールされたアンサンブルがバックアップにつくその美しさも実に秀逸

ベストは9曲めにしましょう

"Bright Moments" Ryan Keberle (https://www.amazon.co.jp/dp/B0D8MLMV3Q/ )

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