"蒼い街" 吉田隆一, 石田幹雄
吉田隆一と 石田幹雄のデュオ作は、2010年に1枚アルバムが出ている。
本作はその10ん年ぶりの2作めということになる。こんなに間を開けて2作めというのも凄いことだと思う。
石田は、本blogでライブ含め登場頻度は高いので割愛するが、吉田もリーダー作は下記を聴いています。
他は、板橋文夫, 林栄一, 渋谷毅らの大所帯バンドの一員、スガダイローとのblacksheepなど参加作は実は多数存在する。
メンツはそんな2人
吉田隆一(Bs)、石田幹雄(P)
演奏曲は、石田、吉田のオリジナルがそれぞれ2曲ずつに、Charlie Haden, Billy Strayhorn, Hermeto Pascoalが各1曲で全部で7曲。
1.Etude
2.Nightfall
3.乙女座の茫然
4.A Flower Is a Lovesome Things
5.蒼い街
6.Bebe
7.真夏の午寝
全体にスローな曲多めの、やさしく丁寧に抑制を効かせながら奏でられるバラードが主体となる。
個人的には、石田の抑制をしっかり効かせながらピアノに対峙し、醸し出されるサウンドの美しさに魅了され、吉田のバリサクから吹き出されるハッとさせられる低音の迫力とがなんといっても聴きどころなわけで、
とくに4曲めで聴ける吉田のサブトーンは、さすがにバリトンでなければ表現できないの迫力という感じで、尋常でない
3曲めが、ちょっとアップテンポになり、テンポが速くなると吉田も石田もいい意味で少し粗めの演奏に変化してくる。
6曲めも速めなテンポだが、これは勢いに任せすぎずに抑制を効かせた演奏から始まる。
中ほど以降、吉田がかなりフリーに振れ暴れまわるが、その熱気溢れる咆哮がなんとも心地良い。
ここがこのアルバムの一番の聴かせどころといっていいと思う。
ベストは5曲め
"蒼い街" 吉田隆一, 石田幹雄 (https://www.amazon.co.jp/dp/B0DFHJ92CH/ )
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