"陽炎" 竹村一哲
竹村一哲のリーダー作が出ました。
が、CDを売る気はあまりないような気配で、店舗では買えず流通にはのっておらず、メンバーから直接購入することになるが、それも確実ではなさそうで、自分も入手に少々苦労しました。ただし配信は充実しています
竹村一哲の簡単な来歴は、石田幹雄, 瀬尾高志とのトリオで北海道から出たきた時にリリースされたのが
その後、板橋文夫トリオ、渡辺貞夫グループ、藤井郷子東京トリオと錚々たるユニットで活躍している
そしてこれがリーダー作2作め。前作は2021年にリリースされている下記。
といった感じ。
メンツは前作と全く同じで、下記の面々。
竹村一哲(Ds)、井上銘(G)、魚返明未(P)、三嶋大輝(B)
1 Snow falls
2 陽炎
3 Twilight
4 陰のみぞ知る
5 洞窟 (Cover)
6 Fall of the wall
7 No
8 Priestess (Cover)
9 いきり
井上の少し歪感のある音色での不安定さも感じられるフレーズがフロントで、とくに4曲め後半の泣きのフレーズは、かなりのグッとさせられるパワーを感じさせる
もう一人のフロントの魚返のピアノは綺麗な音色での安定した美フレーズが見事。
3曲めのイントロとか、見事に魚返ワールドを感じさせる
続く三嶋のソロも雰囲気たっぷりで良いサウンドを聴かせている
竹村の曲の緩急により自在にコントロールされたドラムによるノリが全体をしっかりと存在感をみせつつ下支えしている。
冒頭曲はフリー濃度濃いめの攻めた曲調、2曲めはジャズ濃度方面が濃い、そっち系に攻めた曲調。
他にも、調和をハズしたようなだったり、ミニマルな気配を醸したものだったり、ちょっと凝ったテーマのクセのある曲を、井上と魚返とが絶妙に気持ち良く捌いて格好良く仕上げていくのがなんとも心地良い。
そう考えていくと、三嶋の安定感ある盤石なベースの存在感をあらためて認識することにもなる
ベストは3曲め
"陽炎" 竹村一哲
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