"Run The Gauntlet" Kris Davis
Kris Davisは1980年生の女性ピアニストで、2003年にFSNTから出たアルバムが初リーダー作らしい。
個人的には当初あまり食指が動くような感じではなかったので、本格的に聴くようになったのは今年からという感じなので、偉そうなことは言えない。
Kris Davisのリーダー作を聴くのはこれが4作め。過去作の紹介は以下のとおり。
"Diatom Ribbons" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/502254173.html )
"Diatom Ribbons Live At The Village Vanguard" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/502254123.html )
これまでの作品は、そこそこの人数を擁したメンバー構成だったが、本作はすっきりとトリオで作られたもの
Kris Davis(P)、Robert Hurst(B)、Johnathan Blake(Ds)
演奏曲は、Johnathan Blakeが1曲、残りはKris Davisのオリジナルで全部で11曲。
1.Run the Gauntlet
2.Softly, As You Wake
3.First Steps
4.Little Footsteps
5.Heavy-Footed
6.Beauty Beneath the Rubble
7.Meditation
8.Knotweed
9.Coda Queen
10.Dream State
11.Subtones
さすがにフリーな要素が少なからず入ってきているが、ビートだったり、リズムだったり、フレーズだったり、パターンだったり、いずれか聴き進むにあたって指標になる拠りどころが少なからず存在しているので、難易度の高さをあまり感じさせない。
一般にピアノベースドラムのピアノトリオの場合、ピアノが主役になるのが普通だが、
この作品ではピアノが単純なフレーズでバックアップしているなかを、ドラムが暴れ回ったり、ベースが気合いの入ったソロを繰り広げたりといったように、
ピアニストがリーダーにも関わらず、ベース、ドラムが主役になる場面が多々登場してくる。
これが、なかなかにエキサイトで、Kris Davisのピアノトリオのおもしろさの大いなる部分になっているように感じられる。
7曲めがガムランな気配を持った曲で、このアルバムの中ではちょっと異色。
ベストは8曲めにしましょう
"Run The Gauntlet" Kris Davis (https://www.amazon.co.jp/dp/B0DBSB4GKP/ )
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