"Three Of Us Are From Houston And Reuben Is Not" Walter Smith III
Walter Smith IIIのリーダー作を聴くのは、昨年の下記以来。
"Return To Casual" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/499736931.html )
In Commonの3作がひと段落ついて異なるメンツでの作品に意欲が向いているようなことなんでしょう。
In Commonの3作の紹介は以下の通り
"In Common" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64746379.html )2019
"In Common 2" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/475959127.html )2020
"In Common 3" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/490034893.html )2022
メンツは、前作がギターの入ったQuintet(+管少々)というものだったが、本作はよりシンプルにカルテットだけでの演奏になっている。
Walter Smith III(Sax)、Jason Moran(P)、Eric Harland(Ds)、Reuben Rogers(B)
演奏曲は1曲を除いてWalter Smith IIIのオリジナル。7曲めが唯一の他人の曲で、Sam Rivers作。
1.seesaw
2.Gangsterism on Moranish
3.24
4.Misanthrope’s Hymn
5.Cezanne
6.610 Loop
7.Point of Many Returns
8.Montrose Nocturne
9.Office Party Music
10.A Brief Madness
11.Lone Star
フリー濃度濃いめに攻めた演奏と、4曲めとか11曲めのようなもう少しメロディアスに振った演奏の2本だてという感じだが、全体としては重めの曲調が多めな印象。
とはいえ、重さだけでなくほどよく軽快さも感じ取れるようなサウンドになっているのは奏者の個性故かと思っているがはてさて。
Walter Smith IIIのサックスが奔放に淡々とフレーズを重ねてゆく、そのストイックさも感じさせるサウンドが良い意味での重さに通しているよう。
さらにJason MoranがWalter Smith IIIの音世界のイメージを壊さない範疇で個性を発揮するような演奏を繰り広げているが、これがまた圧巻で…
7曲めのソロが個人的にはとくに気に入っている
後半、10曲めがサックスとピアノが4ビートの上で高速フレーズで競演する攻めた演奏から、11曲めではそんなハードな演奏から一転してブルースタッチなくつろいだ雰囲気で、これで締め括られる
ベストは5曲めにしましょう
"Three Of Us Are From Houston And Reuben Is Not" Walter Smith III (https://www.amazon.co.jp/dp/B0DBR837SD/ )
この記事へのコメント